福田家の温泉にはいってみよう
湯ヶ野温泉 福田家 宿泊記①情趣ある橋を渡ってたどり着く~撮影に使われた客室編【静岡・湯ヶ野】温泉は二カ所、榧風呂(伊豆の踊子風呂)と露天風呂+岩風呂。加水・加温・消毒・循環なしの源泉かけ流し。パーフェクト温泉です。
時間によって男湯・女湯・貸切りと使い分け。深夜通してチェックアウトの10時まで入れるのはポイント高し。貸切タイムは空ていれば札をかけ替えて入るだけの簡単システムなのも手間がかからずありがたい。コロナ禍で貸切スタイルを始めたお宿も増えましたが、榧風呂の大きさを考えると、こちらのお宿はコロナ前からこのスタイルかもしれません。
さあさあ、温泉へザブン。写真が昼夜混在ですがお許しください。
榧風呂(かやぶろ)
フロントの斜め前、本館の一番いい場所に位置します。
お風呂の前にも時間割ちゃんとあるので開ける前に確認。
引き戸を開けるとすぐに脱衣所、全貌が撮れない横長スペース。洗面スペースなどもなくシンプル。貸切の時以外は脱衣していると誰かがガラッと戸を開けてしまうのではないかとちょっとヒヤヒヤしてしまう。
お湯への扉をオープン。うわあ、このお風呂に来たかったのです。8段ほどの段差で掘り下げられた場所に湯舟。低い場所にある温泉はいい温泉!うん、間違いなし。上半分は漆喰と窓、小さい湯舟だけれど閉塞感がないのはこの天高空間のおかげかと。換気もよく効いている。
湯殿の底が最も狭く、タイルのある下段・石垣のような石壁の上段が上へむかって少しずつ広がる造り。
榧風呂というからには『かや』で作られているはず。檜や青森ヒバの湯舟には入ったことあるけれど、榧風呂は初めてかも、めずらしい。
この湯殿はほんとうに期待通りですばらしい。ただし二人ほど入れる湯舟だけど、知らない人と入るにはちょっと狭い、窮屈。
という意味でもこちらの宿の時間帯によっての男女使い分け・貸し切りスタイルは本当に理想的。宿に到着してすぐにひとっ風呂浴びたいという希望も、独泉してゆっくり湯浴みしたいというニーズのどちらも満たしてくれます。
洗い場は一カ所、シャワーまであり。シャンプー類は秘湯クマザサシリーズ三点セット。古い湯殿に頑張ってつけてくれたであろう洗い場なので水撥ねに気を使わなくてはいけない。岩風呂の洗い場のほうが少し使いやすいかも。
この木蓋のついた石枡の中に一旦貯められたお湯が浴槽に静かに注がれる。蓋を開けて飲泉してみる。無色無臭透明、ほぼ無味。
絵柄のついたタイルがかわいったらありません。
見上げるとこんな雰囲気で秘密の地下温泉に入っている気がしてくる。
階段の下にはこんなスペース。水風呂だったのかしら?
明るい時間もいいけど、深夜の暗い静寂の中の湯浴みもまた格別。おすすめ。
岩風呂・露天風呂
こちらの出入り口からいったん外履きサンダルに履き替えて、10歩ほど歩いて外の湯小屋へ。
露天風呂とはいうけど、ガラス張りの岩風呂もあり。奥の湯口から注がれて、
岩の間から床にむけてお湯がオーバーフロー。シャワーも二基、洗い場としては榧風呂よりこちらがメインでしょう。
内風呂のむこうに露天風呂、ぬるめになっており気持ちいい。湯底の青い石が美しい。
配管パイプの湯口
露天風呂の方はあまり期待していなかったものの、内風呂・露天ともに広々しており貸切で入るのにも十分。期待以上でした。
温泉分析表から (平成29年8月)
源泉名 湯ケ野財産区 湯ケ野12号
泉質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性低アルカリ性高温泉)
泉温 53.6 ℃
湧出量 281L/min (動力揚湯)
pH 8.4
溶存物質 1.041g/kg 成分総計 1.041g/kg