源泉かけ流し温泉
前回客室編まで
尻焼温泉 星ヶ岡山荘 宿泊記①長笹沢川眺める客室編【群馬】お尻が焼かれる河原ではありませんが、大浴場と家族風呂、早速入湯!大浴場は二か所、21時にのれん架け替えで男女入れ替わります。
大浴場① 消毒・循環なしのかけ流し ただし加水あり
まずは上記の女湯(~21時まで)へ。
手前に洗面スペース、古いタイプのものだけど清潔に整えてあります。
その奥、スリッパを抜いで脱衣所、大浴場。
内湯 タイル好きにはたまらない
右手に洗い場が三つ。広々おおきい湯船、岩風呂。
無色透明のお湯がドボドボ・ザバザバと。濁りや癖のないさらっとしたお湯、ほんのりとたまご臭。
優しいえんじ色の丸モザイクタイルが何ともかわいらしい湯屋の壁。それ以外は大小不動の石タイル。もう一つの大浴場の壁も同様。気に入ったタイル壁、我が家にもほしい。でも掃除がたいへんそう。
露天風呂
奥のガラス戸を抜けると露天風呂、広々開放的。あふれた湯が手前の方へザブザブと掛捨てされていき、写真では水たまりのように。
この露天風呂からは渓流は望めませんが、ずーっと川のゴーっという音を聞きながら湯に浸れます。
湯口からはジャンジャカかけ流し、こちらもゴーっと。
露天風呂からみた湯小屋や涼みどころ。とても開放的で気持ちいいけど、屋根なしなので雨天時は残念ながら入れませんね。
大浴場①にあった日本温泉協会:天然温泉の温泉利用証。男湯として登録しているらしい。加水あり、消毒・循環なし。たしかに浴槽は42℃前後といったところ。
大浴場②
21時からチェックアウトまで、こちらのお湯が女湯に。
内湯
大浴場、ぼとぼとかけ流されたお湯が手前からあふれて飴色に縁や床を照らしてキラキラと。
透明なお湯の中に、細い糸状の湯の花、ゆらゆらと。
野天風呂
脱衣所の左側の扉をあけると野天風呂へ(写真は夜)
『川が増水し、流れが強くなっております』なんて言われると流されてしまいそう。
扉をあけて階段を下りると、
ほぼ外。すぐ横を長笹沢川がゴーゴーと流れます。湯船と川にはしっかり段差があるので、川に下らなければ流されることもなさそう。この野天はもうひとつの露天風呂の半分くらいの湯船の大きさだけど川の流れを目にしながら、自然あふれる雰囲気で湯浴みできるのがウリ。
反対側からどばどばと川へ流れ出ていく贅沢な温泉、洗い場なし。こちらのお宿は24時間いつでも温泉に入れるのがうれしいところ(朝は10時半まで)。夜間はこのランタンをともしてあり、星空を楽しめる野天風呂としても楽しめるようにしてある。でも一人だとちょっとコワくてやめておこっという感じでした。
湯船の数は少ないけど、客室数も多くない(max10、しかもそのうち二つは客室露天あり)。ぬる湯でもないのであまり長湯するひともおらずほとんど独り占めで贅沢湯浴みを楽しめたのはうれしいところ。
家族風呂
館内図を見ると二か所ありますが、当日は一か所閉鎖中。予約不要であいていれば鍵をしめて利用できます。
脱衣籠二つの小さい脱衣所の先に、かわいい湯船。このお宿唯一のヒノキ造り、湯小屋の屋根は高くつくってあり湯気こもりも少ない。シャワーはありませんがシャンプー類はセットしてありました。
どばどば系。そのまま掛捨て系。一人で入るのにちょうどよい。
小さい湯船と小さい湯小屋のためか、硫黄の香りがプーんともっとも感じられるお風呂かと。
温泉分析表(平成21年12月)から
いくぶん古めの平成21年分析表、家族風呂の近くに掲示してあるのを唯一見つけました。10年以上経過しており、依頼者も関晴館時代のものです。尻焼温泉で源泉は一つなんだそう。どちらの宿も、そして河原の温泉も(川の水がまざって少し違うものだけど)もこの温泉です。
源泉名:尻焼温泉・営林署源泉
泉質:カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
源泉:54.6℃
pH:7.9
湧出量:測定せず 自然湧出 ←天然温泉利用証には358.3L/minと記載あり
溶存物質1.45g/kg、成分総計1.46g/kg
循環してないのはうれしいけど、源泉54℃くらいだとそれほど高温でもないから加水しなくてもなんとか適温にできそうな気も。熱くてつかれない温泉も困るけど、なんだかとてももったいない気がしてしまうのですが。〈宿泊2021年5月〉
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尻焼温泉 星ヶ岡山荘 宿泊記③鮎もはねる山のお食事編【群馬】