キルメイナム刑務所 重苦しい歴史を伝える場所【アイルランド11】

Kilmainham Gaol 予約しておこう

前回まで。day2、 ジェイムソン ボウ・ストリート蒸留所 を見学したらダブリンDublin観光つづきへ

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イースター蜂起にまつわる処刑の場所でもあるこちらの刑務所、歴史上としても映画の撮影場所としてもぜひ見ておきたい。

13:10 LuasのSmithfieldから乗車、James’sで下車。でも帰国してGoogle map眺めるとSuir Roadの方が近い。歩くこと15分ほどで到着 キルメイナム刑務所 Kilmainham Gaol。

事前に13:45の見学コースをKilmainham Gaol(OPWのサイト)で購入、€8、、チケットプリントしていく。予約時間の15分前に来るようにと購入時に指示あるので、早めの到着。ここは必ず見学したいと思ったのと、Guided tourのみで定数が決まっているため事前購入に迷いなし。他の観光スポットと場所が離れているので、時間を決めておかないと効率よくまわれない、というのもある。

キルメイナム刑務所

e-ticketのまま入場、裁判所スペースで待っているように言われる。この日のツアーは15分間隔、時間になると声がかかる。

キルメイナム刑務所

長い歴史~イースター蜂起 つらい過去を残す場所

e-チケット確認され、中庭のような場所からツアー開始。30人ほどのグループ、英語のガイドツアー。最後この場所でツアーは終了。うしろのMuseumはツアー終了後に見学できる。

キルメイナム刑務所

建物の中へ入ってチャペルへ。画像を使っての説明。刑務所にはチャペルがありますねえ、去年行ったアヌシーのパレ・ド・リルPalais de I’lle にも小さいながらありました。

1796年に造られ内戦終結後の1924年まで利用されていたこの刑務所、もとは大部屋形式で男女・大人子供ごちゃまぜで密度も高く、環境・衛生状態の悪い監獄、その後独房が導入されたそう。飢饉のときにはわざわざ犯罪を犯して収監される人も少なくなかったそう、よくある話ですが。あまりの混雑で一人用の独房に5人が収監されたとか。

キルメイナム刑務所

キルメイナム刑務所

映画でも何度か見たことのある、East Wing。1861年に建てられたわりと新しいもの。刑務所というよりなんだか美しい建物です。改装・補修されているのもあるけれど、先ほどまでのWest Wingと比べてなんと環境のいいことか。それでも独房ですが。

キルメイナム刑務所

厨房と洗濯場があった地下へつながる階段・らせん階段や荷物・食事を上げ下げした滑車が残っている。階下からの熱・蒸気を暖房として利用。

キルメイナム刑務所 East Wing

婚約中のJoseph Plunkettと処刑の数時間前にチャペルで式をあげた Grace Gifford。彼女はのちの内戦中に収監されたが、その独房壁に描いた聖母子像。扉は閉ざしてあるが、のぞき穴から見ることができる。

実際に処刑に使われた場所を最後に訪れる。重傷を負っていたJames Connollyはダブリン城から担架で運ばれ、右奥の扉から入れられ座ったまま銃殺。同様の十字架が反対側にも立つ。

キルメイナム刑務所

降伏したのが4月29日、英軍に捕らえられた14人のリーダーが処刑されるまでわず数日。10日の間に全員が銃殺されている。

キルメイナム刑務所

正門から中庭へ戻ったら一時間のツアー終了。昔はこの正門の前で絞首刑が執行されていたそう。

キルメイナム刑務所 正門

ツアー終了後は博物館見学

終了後、博物館museumを各々で見学。結構なボリュームあるので、時間をじっくりとってみた方がよい。

ここに一枚ありました、共和国独立宣言の原本の一枚が。

アイルランド共和国独立宣言

GRマークの赤いポスト、ジョージ5世George V(1910~1936年)のものなので、ちょうどイースター蜂起から内戦・共和国ができるまでの間のもの。

キルメイナム刑務所 博物館

「イースター蜂起で処刑された人言えますか?」という該当インタビューの映像が流れていたのだが、まあ、みんな全員は答えられない。そんなもんでしょう。わたしも赤穂浪士言えません(比較になってないが)。

アイルランドのことを知ろうとすると避けては通れないイースター蜂起や独立運動。蜂起の際の悲しい結末で登場するこの刑務所はアイルランドの人にとって記憶にとどめておきたい重苦しい過去。でも、せっかくアイルランドに行くのなら訪問しておきたい。博物館に見学後に入ることができるのだが、次の予定がありあまりじっくりと見られなかったのが残念。

ダブリン滞在予定が決まったら早めに予約しましょう。

キルメイナム王立病院・アイルランド現代美術館をながめて移動

次の予定、ギネスストアハウスへ向かうことに。徒歩で移動することに。まずはキルメイナム刑務所のそば、こちらの門を通って、芝地へ。 Bully’s Acreと呼ばれる墓地などもあり、整えられた広大な芝地が広がる。

キルメイナム刑務所そばの門

芝地をずっとすすんだ先に立派な建物。アイルランド現代美術館、もとは1680年に建設されたキルメイナム王立病院 Royal Hospital Kilmainham だった場所。広い中庭を素通りできる造り。

キルメイナム王立病院

キルメイナム王立病院

建物の北側に美しい整備された庭園が広がる。時間があったらゆっくりしたかったのだけど、先を急いでギネスストアハウスへ。

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