奥湯沢 東京からアクセス悪くない「秘湯を守る会」の温泉
冬になると温泉につかりたくなる、とくに雪見温泉に。というわけで過去にも訪れたことのあるこちら貝掛温泉へつかりに行きます。今年はいつになく雪が少なく、雪見温泉いかに?と思ったものの、なんとか年明けから降雪あり、訪れた時はすっかり雪国へと変貌。でも雪少ない~。ぽつんと一軒宿、秘湯を守る会の温泉へ。
※2021年にも再訪しました。→2021年の記事へ
アクセス 越後湯沢駅からバス+バス停までお迎え or 湯沢タクシー
秘湯とか老舗の湯と言われる温泉は大概駅からは離れた場所にあり交通の便が悪い。バスで60分などと記載されていると気が遠くなります。夏場ならレンタカーでぴゅいっと向かうことも可能だけれど、冬場はそうもいかず行く気が失せてしまうことも。
貝掛温泉は新幹線も停車する越後湯沢駅からのアクセスが比較的良好。越後湯沢駅から路線バスで25分+送迎バス、またはタクシー18分。年々上がるタクシー代は定額4,500円とまあまあお高いが、雪道を運転しないですむので利用価値は高い。
往路はバスで。チェックイン時間を考えるとタクシーで行かずとものんびりでいいかなあと思い、越後湯沢駅東口から南越後観光バスで西武クリスタル行きへ乗車。
完全な路線バスのため後ろから乗車、降車時支払い。片道440円、現金のみ。「この時期の路線バスなんてがら空きでしょう」と甘く見ていたところ、この路線はスキー場路線!スキーシーズン真っ只中なこともありかなりの乗客で立っている人も多いほどです。所要時間23分、個人的には立ったまま乗車する限界点。といいつつもしっかり着席したのですが。
バスに乗車する前に、「〇×時のバスに乗ります」と宿に電話しておいたので、貝掛温泉バス停到着時には送迎の車がすでに待ってくれているので乗り換えスムーズ、ありがたい。南越後観光バスのバス停から宿までは徒歩の距離ですが、冬場は足元も悪いので送迎おすすめ、お願いしてしまいましょう。
宿の御主人の安全運転で細い対向車すれ違い困難な道を下っていき無事に貝掛温泉到着。今年はウン十年ぶりの雪の少なさだとか。確かに屋根の上の積雪にも厚みがありません。
ちなみに、復路はバスの時間と新幹線の時間がフィットしなかったので、前日に宿から予約した湯沢タクシー利用、4,500円!←しつこい
玄関前ロビーで蒸かしたての笹団子と目薬のお茶を頂く。いつ訪れても毎度同じスタイル、安心。
到着した他のお客さんの予約を旅館スタッフが何度も探す姿あり。なんと予約日一か月間違えてはるばる来てしまったようで…。満室のため旅館もどうしようもなかったようだけど、そのカップルが揉めてなかったのがせめともの救いかと。思い込みは誰にでもあるのでしょうがないけど、明日は我が身、気を付けねば。
【住所】新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
【TEL】025-788-9911
館内あちらこちらに鎮座している目玉の親父。さあ、目洗うぞ!
トイレ・洗面付き和室
以前宿泊した時はたしか8または10畳ほどのこじんまりとした和室。そんな客室を予想していたたものの、通されたのは二階のとても広いお部屋、『朱鷺の間』。梁むき出しの天井高いお部屋。がらーん、8畳×4間。ふっ、二人なんですけど。
ベッドルームありこちらで就寝。最大何人泊まれるのだろうというお部屋。元は大広間だったのでしょうか。
広々している分寒々しく(贅沢なッ!)、ガスヒーターはあるがあまりパワーなくちょっこし寒くて電気ヒーターを追加で貸してもらうことに。
お茶菓子:栗よせ・せんべい
貝掛温泉の客室には常にガムテープが置いてあり「カメムシがでたらガムテープで挟んで潰さずに捕獲してね」と書いてあるのですが、かつて冬場に遭遇したことなし。しかし、今年に限っては何匹も遭遇し捕獲隊出動。やはり暖冬が影響しているのでしょうか。
ちなみに木造二階建ての旅館。エレベーターはないのでお気をつけて。
温泉 ぬる湯「目の温泉」~雪見温泉
さあ、温泉へ行きましょう。こののれんをくぐった先で男湯・女湯に分かれます。
お風呂は一か所のみ。男女で一度入れ替え制。写真↓は朝に入った大きめ浴場の方(なので日帰り温泉で行くとこちらが日中の男湯)。内風呂は大きめのぬる湯+小さい浴槽が加温、ドボドボと流れてくる柔らかいお湯。ぬる湯でぼーっと過ごすのがおすすめです。
内風呂から扉をあけて露天風呂へ。こちらもドバドバと新鮮なお湯が注がれています。
やっぱり雪を見ながらの温泉はサイコー。とても風情のある露天風呂、ただし写真で見えてる部分はぬる湯なので寒い時期、降雪時にはつらめ、いささか鯉の気分。奥にある4~5人サイズの小さい露天風呂の熱めのお湯であたたまると、このぬる湯の露天風呂を通らなくてはいけないしくみがこの時期試練です。
露天風呂は足元もあまりよくないので、不安のある人には付き添ってあげなければ難しそうですのでお気をつけて。
大浴場は2カ所でお風呂の数はないけれど、客室もそれほどないので温泉が激コミになることもないのがまたお気に入り。「目の温泉」として有名なこちら、ぬる湯の湯口からのお湯で目を洗うのを忘れずに。間違って熱めの湯口からのお湯で洗わないで。
温泉分析表(平成24年9月)
泉質:ナトリウム・カルシウム 塩化物温泉・弱アルカリ性低張性温泉
源泉:36.2℃
406L/min (自然湧出)
pH 7.7
無色透明無臭
夕食 岩魚とつやつや白飯
ずらっと酒瓶のならんだお食事処で夕食を頂きます。
とびきりゴージャスなものはないけれど、一つ一つ丁寧に準備された地のモノたち。
せっかくの眼の温泉、眼の湯治のために肝臓・脾臓のにイイと言われる素材を集めた薬膳玄米粥
魚沼美雪鱒。この地でマグロの刺身は不要。
岩魚の塩焼き 食事処前の囲炉裏ばたに並んでいた香ばしい岩魚が運ばれてきます
夕食お献立
朝食 和定食
夕食と同じ場所で頂く和朝食。
つやつや白飯とあつあつ栃尾揚げ
食事後、玄関前ロビーにセルフサービスのコーヒーもあるのがうれしい。秘湯だけど新聞サービスもあり(読売新聞)。
感想 何度訪れても満足できるほっこり温泉宿
何度行っても温泉・お食事ともに裏切ることのないとっても落ち着ける温泉宿。目薬のお茶も岩魚も玄米粥もぬるいお湯も毎回同じだけど、奇をてらわず懐かしい場所に戻って来たような感覚、「ただいまー」という気分でほっとできる。近年増えていた外人さんが全くいなかったのはこのご時世ならでは。
コロナが収まったらまた行きます!それまで妄想旅行で我慢。 【2020年2月】