丸長旅館のお食事
前回、温泉まで
長湯温泉 丸長旅館 宿泊記②じゃばじゃば贅沢かけ流し温泉編【大分・長湯】お食事処は温泉と同じく一階。およその時間は決めておきますが、支度が整うと客室まで声をかけにきてくれます。
お宿のHPによると、ご主人が料理長を務める丸長旅館。修善寺の海石榴などで修業されたそう。
夕食
季節をあしらう清流懐石『心』というプランで宿泊予約。もっともリーズナブルなプランです。
案内されたのはテーブル席の個室、ヒラヒラ鯉のぼりを眺めながらのお食事です。
着座時のセッティング
引き上げ湯葉 生姜と出汁醤油と一緒に
色鮮やかな先付
左手前は鯛の笹寿司
しまあじ・鯛
吸物替わりの峰岡豆腐 牛乳・生クリーム・胡麻とあり、胡麻豆腐のような風味とデザートのようなクリームの濃厚さのある美味しさ。
焚き合わせは豚の角煮
エノハの唐揚げが揚げ物として登場。このあたりではヤマメのことをエノハと呼ぶようです。
はらわたもとってあるので頭からバリバリといけます。なんども食べたことのあるエノハも唐揚げで頂くのは初めて。天つゆもありますが、塩加減もちょうどよく香ばしい。今にも飛んで逃げてしまいそうなスタイルですが。
ローストビーフと生野菜
煮物は新ジャガイモの揚げまんじゅう。
中には鳥そぼろが隠されてました。
焼きおにぎりの出汁茶漬け 梅or山葵を選択できたので梅をチョイス。
デザートに黒蜜ゼリーいただきごちそう様でした。美味しゅうございました、と言いたくなるお食事でした。
当日、皐月のお献立
朝食 炊き立て土鍋ご飯
夕食と同じ食事処にて。最初の配膳
炊き立てのご飯が土鍋でどーんとやってきます。
ほかほか白飯とお味噌汁。お米の種類を聞くのを忘れてしまったがもちろん炊き立てご飯はふっくらもちもち。
ざる豆腐、薬味と一緒に。
焼き魚は塩鮭、ホカホカ~。
サラダもいただいて
卵料理は生たまご・温泉卵・目玉焼き・卵焼きから前日にチョイスしておきます。今回は卵焼きを選択。だし巻き卵とは言われず卵焼きって言われたので。もちろんふわふわ。
食後にコーヒーと草餅をいただきました。チェックイン時のお茶サービスがコロナで省略中だったので、そのかわりのお茶菓子かもしれません。またまた美味しゅうございました。
夕食も朝食も優しい味付けの丁寧に作られたものばかり。朝・夕、別の仲居さんが担当してくれたのだけど、『これほんとに美味しいんですよ、私もすごい好きで…』と同じように言ってたのが印象的。提供しているものをちゃんとスタッフがわかってるのはいいですねえ。
感想 いいお湯・いいお料理にほっこり
何件かお宿のある長湯温泉、派手さはなくどこか懐かしい空気が漂います。大分空港からも熊本空港からも80㎞程と地の利はよくないけど、上質のお湯に魅かれる落ち着いた風情の温泉地です。
利用したお食事処のすぐ隣が厨房、そこでの仲居さんのなんだか楽しそうな笑い声なんかがよく聞こえました。そういった部分に嫌悪感を示す人もいるかもしれないけれど、なぜだかほっこりさせられる。接客時のやわらかい雰囲気を含め、きっと働きやすいいい職場なんだろうなあ、なんて勝手に思ってしまう、温かい空気のある旅館でした。
客室数やお風呂の大きさ、お湯といい、お食事の内容にしても、好みにがっつりとはまる旅館でした。遠いけどまた行きたい♪ でも遠い。〈宿泊2022年5月〉