Rugby World Cup Japan 2019 RWC横浜
アジアで初開催される本大会、『4年に一度じゃない。一生に一度だ。』のキャッチ・フレーズ。ええ、ええ、そうですとも。現在小学生くらいまでなら、もう一度くらい日本でのワールドカップのチャンスもあるかもしれませんが、それ以外の我々にとってはまさにその通り!
そんなキャッチコピーにつられ、夏に旅して気に入ったアイルランドの試合、日程も合致したので観戦することに。ラグビーについては初心者以下です。でも面白いとは思う。サッカーよりは興味があります。
ラグビー初観戦、国際試合初観戦のお祭り盛り上がりの記録、ゆえに選評はありません。
新横浜駅まで
東京駅の新幹線ホーム上からすでに国際色豊かです。緑のアイルランドファン、キルトを履いた青のスコットランド陣営。そして手にはすでにビール缶を携えている!早いよっ、あんたたち。でもワクワクしてくる!
新横浜駅~会場:横浜国際総合競技場
新横浜駅に着くと、さらにインターナショナル感強し。でも緑チームの方が目立つなあ。9月20日の開会式・開幕戦に参戦したツレ曰く、まったく雰囲気が違うと。
途中、係員が声掛けしながらボードを掲げて案内してくれるので迷うこともなし。日産スタジアムの名称は封印、横浜国際総合競技場。味の素スタジアムの名称も封印だけど、購入している命名権はこういった時には都合よく無視されるらしい。
道中、コンビニの前ではすでに缶ビール片手にプチ飲み会開催中、とくに緑の集団。
競技場 旗やボード
競技場に近づくとのぼりやら旗、看板が増えてきて気分もup。
さあ、今年はどこの国がカップを掲げるのでしょうか。
セキュリティチェック 水筒持ち込み可
入場券に記載された入場口Gate W1 へ到着。入場券を見せて、次に荷物チェック。
鞄の中に手を入れてチェックするけど、ひとつずつ出すわけではないので、空港のそれと比べると全くあまいチェック。食品・飲料品は持ち込み禁止(22日当日)。ハイネケンは有り余るほど売っているけどソフトドリンクが売り切れたらしい初日開幕日、調布の東京スタジアム。アルコールを飲めないoharuにとっては、たとえハイネケンをただでくれるといっても要らない。健康上必要な飲料は水筒で持ち込めるとか、だめとか情報錯綜気味だけど、プラスチック水筒は持ち込めたとの情報確認してプラ水筒に麦茶を入れて持参。「一口のんでもらえますか」で眼前で口をつけてあっさりOK。ちなみにこんな500mlのプラ水筒というかボトルををツレと一個づつ持参。
手さぐり荷物チェックが終わったら金属チェックがあるので立ち止まると「女性はいいです(不要です)」って。セキュリティは何をチェックしたいのかいまいちわかりませんが、まあザルとういうこと。
セキュリティが終わったら、入場券のQRコードを見せていよいよ入場です。
フード・ドリンク 大行列 →一転、食事持ち込み可に
試合開始の約1時間半前に入場。すでにフードやドリンクの売店には大行列。行列が通路をふさぐという混雑ぶり。とくに入場階の4階は暑苦しいほど。
20日の調布・開幕戦には早々に売り切れたというフード類、この日の横浜ではそこまでのことはなく、ハーフタイムにも何らかの購入は可能だった様子、近くのヒトが豚焼き肉丼買ってきてました。20日は開会式前からの滞在時間が長かったこともあり、会場内で何かを購入しようと思っていたヒトにとってはフード・ソフトドリンクがすべて売り切れというのが堪えたのでしょう。
フード・ドリンクのメニューはこんな感じ。ソフトドリンクはサントリー。リポビタンDは買えないらしい。それでいいのか?大正製薬。
そしてどこもかしこもハイネケンHeineken!ただ、売店で渡すハイネケンも、売り子のお姉ちゃんのハイネケンも缶をいちいちプシューッと開ける。サーバーで注ぐビールではなくめんどくさそう、手間がかかっている。でも、つまみもなくビールを水代わりにのむ日本人はあまりいないのでは?
個人的には食事に関しては、入場前に満腹にしていけば4~5時間は持つので問題なし。水筒を携えて参戦しましょう。
23日付、「食べ物持ち込み容認」となったのはよかったけど、飲み物は相変わらず不可。食べ物に関してはどうにも需要にこたえるだけのキャパがないことを認識したのかと。それにしても開催後に方向性かえるってすごい行き当たりばったり感。数万人収容の国際イベントをやっているにしては…。
給水所はどこ? ちゃんとあるのにアピール不足
給水所があるという前情報は得ていたけど、特に誘導板があるわけでもなし。うろうろした挙句係員に聞くと6階にありますとこのこと。
6階に上がってみるとこのような給水所発見。
紙コップを並べ、そこに常温の南アルプス天然水を黙々と係員が注ぎます。500mlのペットボトルから!何杯でもいただけるのでたとえ水分持ち込み失敗、ソフトドリンク購入しそびれても枯れることはありません。でもなぜに500mlのペットボトルを使うのか、エライ人たちはなにも考えていないのだなあ。
会場内へ 浮世絵の掛け声「いよ~おっ」にプチ盛り上がり
15:30 会場内へ到着。まだ人もまばら。ちゃんと埋まるのか?
アイルランドは北アイルランドとアイルランド共和国の合同チーム。といってもアルスター地方の旗を掲げており、北アイルランドの旗ではない。
16:40 国歌斉唱始まる、アイルランドはIreland’s call、これまた会場内の声が大きい。いよいよ試合開始。心配していた空席はすっかり埋まる。ところどころ緑の集団が目立つがそれに比べると青の応援団はあまり目立たない。当日の入場者数 63,731人。
後半には雨脚強くなりレインコートを着る観客も多くなる。白くかすむ中、雨でボールを滑らせるようすもちらほら。幸い座っていた2階席は屋根のおかげで濡れず。
ゲームの途中、プレイが止まっている際には突然三本締めが始まったり、プレイ再開時にはビジョンにでてきた浮世絵の男性と一緒にみんなで歌舞伎の「いよ~おっ」という掛け声をしたり(突然はじまりすぎてあわてて声を出すはめになるけど)でなんだか盛り上がる。
ハーフタイムには字幕付きでTake Me Home, Country Roads が流れて会場内合唱。だれの故郷でもないから気持ちよく歌えるのかな。
日本戦でなくても楽しめるか?→ 国際色豊か、お祭り感覚で楽しめる
Pool A、しかも今夏訪れたアイルランドの試合ということで選んだこの試合。自分の近くを見渡した感じだと観客の2/3ほどが日本人、残りが海外勢。隣席はアイルランド(M)+イングランド(F)のカップル。男性が熱心なラグビーファンでアイルランドの予選試合をすべて見て回るとのこと。あれっ?イングランドの試合は?「行かないのよ、アイルランドだけ!」ワールドカップに合わせて長期休暇で訪日とはうらやましくもある。
アイルランド国旗が移動してみたり、
こんな素敵なキルト三兄弟がいたり。いいねえ。
アイルランドパワー 27-3で快勝
会場内の観客、見た目に緑・シャムロックのアイルランドシャツが多く、聞こえてくる声もアイルランド優勢。スコットランドのバグパイプもどこかから聞こえてたけど、国歌斉唱時や、どこからともなく湧いてくる「Ireland~♪♪」の掛け声、いずれも圧倒的。アイルランドの方が人口が圧倒的に多いのかなあと思いきやともに500万人ほどでほぼ同じ。アイルランドのラグビー熱の方が上回るということなのだろうか。アイルランドチームにとってはホームの試合みたいなもんでしょう、この応援。それにしても500万って福岡県の人口くらい?すごいわあ。
陽気に声をあげて(すでに酔っていると思われる方多数)ノリノリ。「カモーン、ローリーボーイ!!」なんて声も聞こえてきてみどり軍団の応援ばかり耳に入る。キャプテンのローリー・ベストRory Best もトライ決めておりました。今回のW杯で引退とか。
スコットランドがノートライに抑え込まれたこの試合、アイルランドグリーンのみなさんご機嫌でした。28日の日本戦も、この勢いと明るさで応援するんだなあ、おそろしい。
感想
初めて利用した横浜国際総合競技場、普段も何万人単位で利用する会場だから、試合前後の駅や駅周囲の混雑は想定範疇かと。ただ、やはり外国人が約半数となると人の流れも混雑も違うのでしょう。ところで、近くの横浜アリーナで同時にイベントがあった場合はこの新横浜駅、一体どうなるのでしょうか。
食事持ち込み可への方向転換については、準備不足露呈というか、いや英断というべきか。過去のデータから「ビール用意しておけばOK」のつもりだったのかもしれないけど、観戦する日本人のほとんどがラグビーワールドカップ初観戦、というかラグビー初観戦も多いはず。そんなあたくし含む初心者たちは野球観戦の時のように”持ち込み不可なら会場で買えばよい”と思い競技場に向かうのだから食べ物がスムーズに購入できないのはやはりお粗末。
途中、雨が降り出すも屋根のおかげでレインコート使わずに済む。不思議な熱気と高揚、殺気立つことなく和気あいあいと言った雰囲気、日本が出ていない試合でも十分に楽しめて、他国の応援・興奮ぶりを見たり交流するのも醍醐味のひとつ。行ってよかったと思えるラグビーワールドカップ初観戦も終了。
〈おまけ〉
横浜駅で配っている冊子の裏表紙に「横浜が日本ラグビー発祥の地」の説明。おー、そうですか。バックに描かれた富士山の絵、噴煙らしきものまで描かれている時代背景が興味深い。