Something Rotten! 何かが腐ってる!
ミュージカル サムシング・ロッテン!Something rotten!を東京国際フォーラムで楽しんできました。
2015年にブロードウェイで始まり、トニー賞もとった作品Something rotten。メタルマクベスで出会った橋本さとしさんが出ているといったら観に行かずにはいられません。演出:福田雄一というのはまたどんな感じに?アノ独特のクセというか感性が自分にピタッとはまるのか否か。吉と出るか凶とでるか。まあ、とにかく原作良さそうなので期待を裏切ることはないかと。よーし、年末の運試しだ。
チケット購入したのはだいぶ前、まだ暑い時期。楽しみにしていたけど、まだまだ先だな~なんて思っていたら、年末。当日を迎えます。
座席からの見え方 ホールC一階から
このCホール利用は初めて。三階まである1,502席のほどよい大きさ。着席したのは一階13列 左ブロック(下手側)の中央寄り。舞台全体をみるにもちょうどいいあたりかも。ただ13列だとそれほど傾斜はない。座席も悪くない。
注意点は、このホールの座席は規則正しく並んでいるということ。前の席の真後ろに次の席がある。交互に配置していないので、前の席に体格のいい方が座ると終了!の感じも。とくに中央のブロック。全く交差していないので、前方に席をとる時は要注意です。演劇用のホールではない感じ。
舞台の手前にオケピはなく舞台奥に演奏陣。
国際フォーラムはとにかく最高の立地。JR・地下鉄どこからも近い。地方から新幹線に乗って来るにも便利。お気に入り。これだけいろんな路線があるので、終演後に一つの乗り場に集中することがないのもすてき。
上演時間
一幕 95分/ 休憩20分 /二幕 60分
あらすじ
ニック(中川晃教)とナイジェル(平方元基)の兄弟が運営する売れない劇団。対する売れっ子のシェイクスピア(西川貴教)。ニックは預言者ノストラダムス(橋本さとし)の予言に従って、ミュージカル『オムレット』を製作しようとして・・・
タイトルはハムレットの「Something is rotten in the state of Denmark.」から。
感想 ミュージアル愛の詰まったミュージカル
ストーリーは単純、特に裏も何もなし。しっかりあらすじを頭にいれて・・なんてことも必要ない。シェイクスピア?古典?難しい?ことも全くなく、単細胞系。シンプルに楽しめる。そういった意味で、素晴らしい原作かと。
ミュージカルオマージュと小ネタが随所にちりばめられているけど、すべてに精通できていなくても、ミュージカルが好きな人だったら「ああ、あのことねえ」なんて感じで随所でにんまりできる。笑ったり楽しい気分になれるけど、ブロードウェイ原作に基づく曲・ダンス(タップが多い)・華やかなレビュー風という部分に関しては、ミュージカルとして純粋に堪能できる。福田さん監修?の小ネタ集はもうちょっと練っても良さそう、ちょっと荒削りだけどまあ面白かったので良し。
橋本さとしさんパンチあるなあ、やはり。舞台に登場するだけで、がばっとつかんでいく。古田新太が出てくるときのような。それでいてやはり魅力のある歌声。ノストラダムスの甥という、うさん臭さ満点の役がよくはまる。
笑顔になって劇場を後にできるミュージカル。東京公演も、今月で終わり、残すは大阪公演数日のみだけど、この作品、絶対に再演があるとふんでいる。ノストラダムスを誰がやるか、によってこの舞台の締まり具合・魅力、大きく変わりそう。アラジンのジーニー的なコミカルな存在。芸達者がやらないと面白くなさそう。
中川晃教さんの舞台を実は初めて見たけど、静止画・写真よりも動いている方が何十倍も魅力的。ほぼ出ずっぱり、とにかくかわいい。なんでだろう、写真写りが悪いというか、そんな感じが。。芸能人なんだからそんなわけないか。
- 【作詞・作曲】ウェイン・カークパトリック、ケイリー・カークパトリック
【脚本】ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
【演出・上演台本】福田雄一
【チケット】S席 12,500円