マシュー・ボーンの白鳥の湖~スワンレイク at Bunkamuraオーチャードホール

Matthew Bourne’s Swan Lake

濃厚な二時間を過ごしてきました。Swan(Stranger):Max Westwell 、Prince :Dominic North の組み合わせ。

マシューボーン スワンレイク

座席からの見え方 オーチャードホール 1階14列目下手はじの方

傾斜の乏しいオーチャードホール、席を選ぶのがとっても難しい。個の演者を見たいわけではないのであまり舞台に近過ぎるのは避けたい、というわけで1階14列目の下手端っこ側にしてみる。

オペラグラスでじっくりも見れるし、全体像も見れるし、で自分的には満足の距離。ただ、やはり傾斜は乏しく、自分の視界に背の大きい方もしくは姿勢の良いヒト(特にこういった演目だけにバレエをやってそうなピンッとしているひと)が座るとぎりぎり、もしくは厳しい感じ。その辺はもう運次第といった感じ。なので小柄な方は最初から二階席のサイドなんかを選んだ方が安心かもしれません。

上演時間

第一部 70分/休憩 20分/第二部 60分

感想

アダム・クーパーが以前演じていたってことはバレエ?白鳥の湖の男性版?男性だけの舞台?あまり前知識をいれずに行ってみて、始まってすぐに純粋なバレエでないことに気づく(無知でごめんなさい)。そして生オケでないことにちょっとがっかり。

単なる男性版の白鳥の湖、ではなく同性愛要素がっちり取り入れたストーリー。白鳥って猛禽類でした?と思ってしまうほどの力強い獰猛なスワンたち。とりわけ今日のスワン(=ストレンジャー)役のMax Westwell はスワンのなかでもとくにごつい、たくましい白鳥さんであります。

鍛え抜かれた無駄のない体のスワンたち。上半身の汗が舞台上で光り、跳び舞うと汗が散る様子が遠目にも見え、躍動感半端ないスワンの群舞にとにかく圧倒される。湖畔とラストの寝室で白鳥が舞い闘う様子は単調な衣装や舞台背景のなかで照明効果を活かし、怪しくもあり美しい。スワンの衣装を羽フリフリのボトムのみにして、上半身裸体に決定したのがまずすごい。魅せる身体を存分に利用して筋肉までも衣装にしているかのよう。ごまかしがききません。

スワンだけでトリプルキャストだなんて、当日に知る(ああ、また無知)。話題の Matthew Ball に魅かれてチケット購入しようかまよったけど、やめておこう。オーチャードホール嫌いだし。しばらく余韻を楽しむことにする。

やっぱり曲がいいなあ。結局、マシュー・ボーンとチャイコフスキーが天才ということで。

【チケット代】S席 13,000円

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