ドライブ中に自損事故、さあどうする～岬の灯台断念【スペイン19】

フォルメントール岬の灯台をを目指してドライブ続行

Day4つづき　Mirador Es Colomerでたっぷりと景観を楽しんだ前回まで

16:15出発　カーブが続く道。二車線あるもこれまでの道路よりも一段と狭くなり、ガードレールや岩壁が迫って来る。

ここ、ガードレールないんだけど！

岩が両側から迫る。しかも左前方に小さく見えるように、自転車が多い。刈り取ってしまわないようにそちらも注意が必要。

マヨルカ版『いろは坂』が続く。ミラーもなく対向車はがんがんととばしてくる。日本だったら20～30kmの速度制限箇所、ここでは制限なし。

運転しにくい道がつづき「右に寄りすぎてるよ」とか「あの車、すんごいはみ出てるよ」なんて言いながらもなんとか運転していたが、カーブが続き、右側が断崖・ガードレールのところでで、ああ、ガードレールにガガッとやってしまった。日本でもレンタカー事故はしたことないのに、自滅、自損。

とりあえずは近くの空きスペースに停めて、破損状況確認。右側のフェンダーから前・後のドア、そしてリア・フェンダにかけて広範囲のすり傷＋一部凹み。やってしまった初めての自損事故。白く汚れているだけ？とこすってみるが消えることなく夢、まぼろしに。

ガードレールにこすってしまった　警察よぶの？

こんな田舎で日本人、車にガガガっと傷をつくり青ざめる。さあ、どうするか？

日本でレンタカーを借りると『事故、自損時には、必ず警察とレンタカー会社に連絡をすること』と記されているので、まずはレンタル時にもらったリーフレット確認。警察に連絡せよという記載、まったくなし。

Hertzのトラブル連絡先にとりあえず電話してみることに。

oharu 　レンタカーをガードレールにこすってしまった。傷とへこみがある。
Hertz　ヒトは傷つけてないか？ガードレールは壊れてないか？
oharu ヒトは全くかかわっていない。ガードレールにも破損はない。
Hertz　運転に何か支障はでてるか？
oharu No。ボディの損傷だけで運転になんら支障なし。
Hertz　じゃあ、そのまま走って返却すればいいよ。（！）
oharu　警察の証明とか書類とかは？
Hertz　要らないよ。

そっ、そうですか。警察の証明書類が全く要らないそうで。こんな山道に警察呼ぶのもいやだなあ、スペイン語でまくしたてられたらどうしよう、なんて心配していたので警察呼ばなくていいのはラッキー。でも不安。

念のためにぶつけたあたりのガードレールや事故車も写真にとっておこう、誰かに責められた時のために。と数枚撮影する。やはり動揺していたのか車の写真を撮ってる最中に砂利に足を滑らせ手と膝に擦り傷をつくってしまい血まみれに。車だけじゃなくてあたしも傷だらけだよ。

このカーブが現場だ。このガードレール側を走行中に対向車が来たので、カーブでのハンドル戻しが狂い擦ってしまった、もよう。

意気消沈　行先変更

海外レンタカーで車ぶつける、って結構なショック。もちろん国内でも大打撃に違いないが。『そういえば日本からフル・プロテクションの保険に入ってたけど、そこから警察の証明書提出せよ、とか言われたらお手上げだな』とか『返却時に揉めると時間がかかるから早めに空港に戻らなきゃな』など、いろいろなことが頭をぐるぐるとよぎる。まあ、人をひかなかっただけよかったと思おう。

ともかく、この先の灯台への道が広々と走りやすいはずがなく狭くなる一方なのは確実。残り4km弱だけど攻める気持ちもすっかり失せてしまいほぼ迷いなく引き返すことに。勇気ある撤退だと思うし我ながら英断。右車線のカーブ山道、いろは坂、無理無理！←だったらここまで来るなという突っ込みは抜きで。

Viewpointから灯台を眺めて

17:40　帰路の途中停車スペース発見。そばの展望スペース　Viewpoint to Cap Formentor から。遠く岬の先端に白い灯台が見える。もう十分だよ、これで。満足したよ、フォルメントール岬。

Cala Figuera の駐車場に苦戦

17:53　さらにCala Figuera の駐車場に立ち寄る。といっても駐車場に出はいりするそばの縁石が邪魔で四苦八苦してはまり、イケメン兄さんに誘導してもらいやっと通り抜ける。本当ならもう少し降りて美しいビーチを見に行く予定だったのに、そんな気も起こらず後にする。そもそも時間も遅いというのもあり先を急ぐことに。