Rentalcars.com経由でRentalCover.comの保険を利用 請求から返金までの経緯
スペイン・マヨルカでのレンタカー利用、RentalCars.com経由でレンタル。その際、すすめられるフルプロテクション(自己負担分をすべてカバー)の保険(Rentalcover.com)に加入。まさか利用することになろうとは…返金までの経緯。
事故が起こった際、レンタカー会社でも保険に入ってはいるものの免責額があり、その部分は利用者負担となる。レンタル開始時にクレジットカードにチャージされ、「返却時に何もなければ課金しないで返すよ」と言われます。今回のレンタカー、Ford車の場合670EURが自己負担分。その670EUR分がもし請求された場合でも、このRentalcover.comの保険がカバーしてくれ返金してくれる。そんなシステム。
Rentalcover.comの売り文句からすると、レンタカー会社でフルカバー保険に直接入るよりも安いらしい(利用したことないので不詳)。しかも調べたところではレンタカー会社でのフルカバー保険でカバーしてくれないホイールなども補償してくれるとのこと。不慣れな土地ではそりゃあ入っておいたいいでしょう。ということで今回のマヨルカでも今までと同様あまり考えずに加入。だって4~5日借りて6,800円ほど、正直言ってお安いかと。レンタル代を含めた金額はこちら。
スペインでレンタカー①マヨルカのHertzで借りる編【スペイン33】日本のレンタカーと同様、現地でもフルカバーの保険に入るか確認されるが、「別途加入済みです」を伝えれば、あっそう、で終わりです。
車 こすりました
事故、というか自損の詳細。ガードレールに右ボディをこすってしまい、一部に小さなへこみ、広範囲にわたって刷りが生じてしまった。ガードレールには破損なし。同じような擦り傷が後ろのドアやリア・フェンダーにも。
その際のHertzとのやりとりはこちら↓。
ドライブ中に自損事故、さあどうする~岬の灯台断念【スペイン19】そのまま乗っていて可とのことなので、安全運転で返却時までドライブ続行。
返却時 Hertzにて書類をもらう
パルマ・マヨルカ空港の返却ゾーンへ。すぐにスタッフがチェックにやってくる。
「Is everything all right?」 NoだよNo!! というわけで、こすってしまった部分を申告。「対物・対人の損害はなかったか」と確認され、経緯を説明。コールセンターに電話したらそのまま戻って来いと言われた旨も伝える。
損傷個所の写真をとったものをiPad上に先方が作成した書類を確認、サインをする。「カウンターに行って手続きして」。
カウンターであれやこれやとPCに入力するのを待つこと10分ほど、670€支払い、書類を受け取る。「自分の保険会社とのやりとりはこの書類つかってねー、これ以上の金額を課することはありません」と。その時点で受け取りうるすべての書類のコピーを受領。
RentalCover.comへ請求 銀行取引明細書や修理の価格表って??
帰国後、早速請求作業に取り掛かる。以下、StepのタイトルはRentalCover.comの文言のまま。
【Step1】”申請の提出”
「請求する」、のフォーマットに入力し書類をアップロードする。
事象が起こった日付、状況の説明(簡素な説明で可)。
国際免許証/最初にサインした契約書(契約者・追加運転手の氏名も記載あり)/返却時にもらった損傷部位を示した書類/670€を支払ったクレカの明細もつけられた書類 を提出。
ちなみに、警察が関わった事故などの場合、その書類をアップロードする箇所もあり。
【Step2】”説明をお願いしたり、さらなる文書の提供をお願いする段階”
ここからが難問。まずは上記【Step1】に対して返答メールが来て以下の文言で新たな書類を請求
まず、銀行取引明細書 ってなんですか?
「クレカの明細はすでにメールしたし、クレカで支払ったから銀行取引明細書などない。670ユーロが最終金額。」と返答するものの、webをスクリーンショットしたものでOKなので提出せよの一点張り。銀行取引明細書=Bank statement=口座取引明細書→→そうかっ、カードの取引明細書のことだとやっと気付く。というわけでカードのweb明細(当然まだ支払っていないので翌月支払う予定の欄に計上されている一覧、日本語)をスクショしたものをJPEGで送付する(PDFにできなかったので)と、無事受領してもらえた。無理に日本語に訳するとよくわからなくなってしまうという実例。
つぎに、損傷を修理したサービス提供者からの領収書または価格表って?
そんな書類は受け取っていない、というものの提出せよ、とのこと。請求すればあらためてくれるものだろうか、くれなかったらどうしようもないな、と思いながらHertzへ「かくかくしかじか、保険請求のために必要なのでよろしく」とメールしたところ6日後に返信が!修理費の概要やらを記載したスペイン語の書類がメール添付で送られてくる。それをそのままRentalCover.comへ送付したところアクセプト。Hertzよ、ありがとう。
【Step3】”弊社がお客様に申請の支払いを行い、問題がある場合はそのお知らせをする段階です”
全ての書類を受領したよ、の返信メールがようやく到着。ああ、やっと終わりが見えてきたと思ってから半日後、「お客様の申請が承認されました」と記載され、振込み処理へすすむバナーを記したメールが送られくる。銀行口座(当然、日本の銀行)を入力。
670€=77,121円(115円/€)が早速振り込まれる。当日の実際のレート120円/€ だったので、差額の3,300円ほどがが為替手数料と振込手数料ということでしょうか。
RentalCover.comを使ってみて→ まあ悪くないしフルプロテクション保険は必須
『3日以内で入金処理するよ』というフレーズがHPやメールに記載してあり売り文句ではあるけど、それは書類が不備なく揃った場合。実際にはメールでのやりとりに一日あたり一往復、または二日で一往復といった感じ。日本語でメールをくれるけれど、RentalCars.comと同じく自動翻訳感も大いに漂う文章なので先方も日本語、日本人相手は手間がかかるのだろうな、ということは容易に察しが付く。
レンタカー会社に問い合わせてくれたり、書類を請求してくれたり、ということは一切なし。ただ、何の書類が追加で必要かということは記してくれ、書類がそろったのちには入金もスムーズだったので、支払う気はちゃんとあると思える。まあ十分かと思います。書類を英語で提出せよ、といったことも言ってきません。実際に日本語・スペイン語・英語の書類もごちゃまぜにして提出したがおとがめなし。
サイトの表記や自動返送メールは日本語(ちょっと怪しげな)、メールのやり取りは時々英語で行いました。
不運にも事故ってしまいこのサイトにやってきた方、気長にやりとりをしましょう。がんばって!支払った分、とり戻そう!
【教訓】
・フルカバーの保険に必ず入っておこう:知らない道、特に海外ではぶつけやすい。左ハンドルならなおさら。
・追加ドライバーが契約書に記載されているか確認しておこう:今回の自損では運転していた人間は不問。ただし、警察が絡む事故だと必ず問われるはず。その際に記載がないと補償されない!!
・ちゃんとメール対応してくれそうなレンタカー会社を選ぼう:返却時に現地でもらう書類では不足する可能性が高い。帰国後に必要書類を請求した際に対応してくれないと処理ができず泣き寝入りの恐れ。
【2019年10月】