ミュージカル『アナスタシア』
チケットを購入してから数か月、忘れていたころにやっとアナスタシアの開幕と思ったら新型コロナ肺炎の拡大。
最初に購入していたチケットは休演になり、チケット払戻し。なんとかもう一日見られそうな日にチケットを確保し半分くらい期待していたところ、無事に当日を迎えられることに。たまたまラッキーだっただけ。今年の運を使い果たした?というウワサも。
HPには『体調不良者は来ないように』との注意書きも。その場合はキャンセルも柔軟に応じる旨の説明があり良心的。予め告知してあったように、入場時に一名ずつ非接触型体温計で前額部で検温、チケットもぎった後にエタノールで両手消毒。マスクは必須とは書いてなかったものの推奨、ほとんどの人が着けている状態。体調・咳などに対して事前にしっかりアナウンスしたおかげか、よくある曲間の咳払い・咳き込みもほとんど聴かれず。
渋谷ヒカリエ 東急シアター・オーブ 一階席からの見え方
一階16列 上手ブロック:16列近辺は傾斜はあるものの緩やか。シアターオーブの席は互い違いになっているものの左右のブロックは斜め方向を見ることが多いので、目の前に頭が来る可能性も高い。小柄な方はお気を付けを。16列のすぐ後ろは通路になるので圧迫感がないのはうれしい。上手ブロックからだと女子トイレが近い点も良。
オーチャードホールと比べるとシアターオーブは一階席も27列目までで観やすいかと。とにかくオーチャードホールは一階席が38列目まであり縦長すぎる。嫌がらせかっと思うくらい。
シアターオーブはロビーが広々。座るところは少ないけれどガラス張りで周囲を見渡しながら休憩時間に飲食することが可能。場内での飲食は禁止。今回は感染予防でバーなども営業中止だが飲食スペースは開けてあった。
上演時間
一幕 70分/休憩 25分/二幕 65分
出演者 木下晴香アーニャ
主役以下、ダブル・トリプルキャストの本公演。もちろん堀内敬子リリー、そして山本耕司グレブ、両名に照準をあててチケットゲット。
主役アーニャは木下晴香さん
感想
もったいないの一言。合計何公演がキャンセルになったのかはよくわからないけれど、公演できたのが東京公演の14公演のみ。興行的にももちろんだけど、稽古、舞台セット、映像、完成度…ほとんど幕を開けずに終わったというのはさぞかし残念で悔しいだろうなあ、というのが率直な感想。
生オケつきの完成されたグランドミュージカル、この手の作品はストーリーはわかりやすいはず、と思いほぼ予習なしで劇場へ。ディズニー・アナスタシアも観てないけどロシア帝政末裔探しというあらすじだけで突入してもわかりやすさ問題なし。
ミュージカルに登場する山本くんは2015年のメンフィス以来。歌ももちろんgoodでしたが、重厚感のある雰囲気でミュージカル俳優というよりも役者感がひしひしと。
堀内敬子さんのミュージカルは『パレード』に続き二度目だが、『パレード』は晴れ晴れする舞台ではないのでまた別物。あれっ、出てこないと思ったら二幕目から登場。美声とチャーミングさ全開で歌で踊りで魅了しまくり、期待通り。お色気振り回す役柄なのに下品さがないのは彼女だからなのでしょうか。映像でもいいけどやはりミュージカルスターだなあ、もっとミュージカルやってほしいと思わずにはいられない魅力に引き込まれる。ああ、また観たい。
舞台で初めて観た大澄賢也ブラド、ダンサーのイメージしかなかったものの、歌も踊りも素晴らしく抜群の安定感。
皇太后を演じたのは麻美れい。ごく一時期だけ宝塚に通い、雑誌『歌劇』を欠かさず買っていたのが麻美れい・大地真央の世代。雪組ファンではなかったけど、なんだか懐かしい気分になりしみじみ~。
いつか、また同じキャストで再演できることを祈って!
【チケット代】S席 13,500円
【2020年3月】