福田家のお食事
湯ヶ野温泉 福田家 宿泊記②憧れの榧風呂を独泉できる幸せ~温泉編【静岡・湯ヶ野】お食事は新館一階のお食事処で。新館の廊下もピカピカ。
夕食 金目鯛とカサゴ
18時開始、着座時のセッティング。ほぼ全出しです。
金目の煮つけ。二人分ですが、写真を撮る前に箸をつけられてしまった。早いっ、早すぎる。
茶わん蒸し、カサゴの唐揚げ すべてバリバリっと頂こう
ホタテと酢味噌、お造り、酢の物
お刺身アップ。
お鍋で猪肉とお野菜ぐつぐつしてしし鍋・ぼたん鍋完成させます。こちらのお宿は味噌ベース。いのししらしさの風味が残るお肉。
お吸い物とわさびごはん。お醤油ちょっぴり垂らしましょう。
最後にフルーツいただいてごちそう様でした。
金目鯛とカサゴと鍋でどーんと目を奪われる献立、その他のお料理はちょっと寂しいような…一気出しなのでそう感じるのかもしれませんね。
朝食 鯵の干物
夕食と同じお食事処で。
夜は開いてなかった障子もオープン、河津川沿いの景色が目に入ります。
向こう岸に湯ヶ野共同浴場も見える。
最初のセッティング
ほっかほかご飯とお味噌汁も到着。フタぱっかーん開いたラインナップ。焼き魚はもちろん鯵の干物。
朝の白飯はお櫃でした。
海苔がかわいい。『ようこそ 伊豆へ!』
素朴なシンプルラインナップでした。朝食にちから入れない系。
館内 伊豆の踊り子と川端康成
榧風呂の前にある水場、レトロなタイルとカーブ。
フロントの奥に伊豆の踊子・川端康成コーナーあり。
吉永小百合や山口百恵の伊豆の踊子は有名だけど、初代はやはり田中絹代なのね。昭和8年。
小百合ヴァージョンは昭和38年
ガラスケースの中でバトルが生じた模様。踊子たち敗北。
太宰治や井伏鱒二が記した宿泊台帳。伊豆の踊子ファンではないけれど、歴史のあるお宿の一片をのぞけるのは楽しい。
フロント前の吉永小百合と川端康成、
耐震補強(と思われる)柱があるものの、その他は写真と変わらない。玉砂利を洗い出した床も同じ!
静かな夜の旅館は美しい。ノスタルジックな空間に目が奪われます。お手入れ大変だろうなあ。
感想 榧風呂に大満足
山奥でも谷底でもないのに宿の入り口まで車で行かれない温泉宿、宿の前の橋を渡らないと到達できません。大した距離ではありませんが、旅館までの行程もワクワクできるのもこのお宿の醍醐味の一つ。伊豆の踊子に興味がなくても、100年以上変わらず河畔に佇む歴史ある建物には魅了されます。
お湯、榧風呂は予想どおりのこじんまりさでどこぞの写真で見てから一度はと願っていた想いを裏切りらず。のちに新設されたであろう露天風呂も内風呂、シャワーもあって大きさ、使い勝手ともに十二分でした。
時間帯による男女湯・貸切風呂の運用は理想的。昨今ロナで貸切システムの温泉も増えたものの、これからスタンダードになっていきそうな気もします。大浴場が苦手な外国人観光客にも喜ばれそうだなあ、なんて鎖国が終了しつつある現在感じるところです。〈宿泊2022年3月〉