トムラウシ温泉 東大雪荘 宿泊記 川の流れを聞きながら入る露天風呂【帯広③】

帯広からでも遠い!トムラウシ温泉 国民宿舎 東大雪荘

13:45 六花亭 六’cafeでエネルギー補給したら、一路トムラウシ温泉へ出発。
六花の森 六’cafe バターサンド六花亭 六花の森・六’cafe はな はな はな~はな♪耳に残って離れない【帯広②】 トムラウシ山のふもとにあるこちらの温泉、旭岳・トムラウシ山縦走の登山口。登山家ではないので、あのトムラウシ山の遭難事故があるまで”トムラウシ”の地名すら知りませんでした。以前調べてここの温泉に行ってみたいなあ、と思ってたものの、なにしろ遠い。他の場所に訪れたついでには、ふらっとなかなか訪問しづらく、今回の帯広in の旅の最大の目的に。

帯広からひたすら北上、岩松ダム・岩松湖、つぎに十勝ダム・十勝湖を通ります。

十勝ダム

新得町のすてきな富村牛(とむらうし)小中学校を横目にしてさらに北上。

冨村牛小中学校

東大雪荘まで残り数キロとなると山奥感up、未舗装道路がつづくが、大して走りにくい道でもない。でも日が落ちると間違いなく真っ暗。いそぎましょう。

東大雪荘への道

16:28 やっと来ました、東大雪荘、中札内あたりから3時間弱かかってしまった。遠いですがほのかな硫黄臭にお迎えしてもらい到着です。「荘」とはいうものの立派な鉄筋の建物、館内にはエレベーターもあり。到着時は登山を終えて荷おろししているひともちらほらいます。電話予約だったので、手元に控え全くない状態でまさか予約がなかったらどうしよう…とちょっと不安になりながらのロングドライブ、到着した時に予約がありほっと一安心です。

トムラウシ温泉 東大雪荘

電話での宿泊予約の際に、「登山ですか?」と聞かれる。やっぱり登山の拠点・終点に使う人が圧倒的に多いのでしょう。当日、お食事処で聞こえもれてくる会話も、もっぱら山のはなし。12,030円/人。当日は外人客見当たらず、インバウンド真っ盛りのこのご時世でもさすがに海外からはハードル高いよねえ。

客室

通されたのは、宿に沿って流れる川に面したお部屋。琉球畳のような畳?が敷いてあります。改装してあるようで、古臭さはありません。クーラーなし、窓をあければ涼しい。廊下にセルフで使えるように扇風機の準備あり。テレビ台の下に冷蔵庫と金庫あり。

東大雪荘

客室のすぐ真下にはユウトムラウシ川がゴウゴウと音を立てて流れている。当然のことながら、夜中もずーっと。気になってしまう人もいるかも。別サイド向きの客室もあるので、音が気になりそうな方はご相談されてみては?

東大雪荘 客室から

入り口入ってすぐのところに洗面スペース、反対側にトイレ。お茶菓子は「そばの実クッキー」

温泉 ゴウゴウと流れる川の音をききながら

一階の奥に男女別の大浴場・露天風呂、一か所のみ。

のれんの奥、左側に大浴場の入口、右手にはお休み処、新聞や漫画も置いてあります。

東大雪荘 温泉

大浴場(女湯)、温度の異なる二つの浴槽。ホテル三日月とか大箱ホテルのような天井高くガラス張りの広々浴室、こんなに山奥にあるとは思えない堅牢な建物、温泉。無色透明、硫黄臭漂うお湯。

東大雪荘 大浴場

大浴場の窓越しに、露天風呂、こちらも温度別に二つ。宿泊した客室と同じ、ユウトムラウシ川に面しており、川の流れ(決してせせらぎではない、轟音に近い)を耳にしながら正面の木々を見ながらお湯につかる。ここが紅葉すると見事でしょう。川を眺めようとすると身を乗り出さないといけないので裸丸見えリスクも高し。石塀と木塀の向こう側は男湯。

東大雪荘 露天風呂

肌が弱いので、ちょっとかさつくなあと思ったら、宿のHPにちゃんと「保湿剤でのケア」をおすすめしてありました。美肌の湯らしい、のでみなさん保湿を!

 

源泉が熱いので一部加水、溢水によるかけ流し、消毒はしていないようです。

トムラウシ温泉 国民宿舎 東大雪荘 温泉

温泉分析表(平成30年8月)より

源泉名 国民宿舎東大雪山荘
泉質 含硫黄-ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
泉温 88.2℃
湧出量 140L/min(自然湧出)
pH 7.2
溶存物質 1.495g/kg 成分総計 1.540g/kg

トムラウシ温泉 温泉分析表

夕食

夕食も朝食もこちらのレストラン カムイでいただきます。お願いしたお食事時間になったらレストランへ。

東大雪荘 お食事処

卓上に準備されている今日の夕食。お刺身もあるけど、素朴な感じがよい。

これ以外にもジャガイモ・トウモロコシが蒸し器に入れてあり、ほかほか状態。美味しく頂いてついついおかわり。

ご飯・おそば・おうどんなどもセルフでいただく。最後にメロンを頂き終了。

朝食

温泉卵・納豆、サラダなどのシンプルビュッフェ形式。コーヒーも用意あり。

感想・まとめ

20時頃までは外来入浴のお客さんもチラホラ、大浴場そばのお休み処には常にお客さんがのんびりしている。って、みなさんどこから日帰り?結構遠いと思うんですけど。とするとキャンプかな?

まさにトムラウシ山の登山の拠点、温泉宿としても山小屋としても活躍な感じのお宿です。夏山真っ盛りの時期でもあり、当日の食堂周囲を見渡すと山のぼらーがほとんど。羽根田治さんの『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』にも出てくるので、「ああ、あの食堂のことか…」なんて思ってしまいますね。

お部屋数のわりにはそれほど宿泊客がいなかった印象なので大浴場は常に空いておりゆったり入浴可。山奥の秘湯、だけど建物はしっかり。なんと冬でもやってる通年営業、新得駅や帯広駅からの無料送迎もあるそうなので利用して訪れるのもよさそう。秘境にあるけど鄙びた感とは縁遠い感じのトムラウシ温泉でした。〈宿泊 2019年8月〉
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