館内あれこれ
前回、2612mまでのアクセスと客室
ホテル千畳敷 宿泊記①2612メートルへのアクセスと千畳敷ビューの客室編【長野】館内図はこちら。2階にある客室数は16室のみ。えっ、そんなに少ないとは。そりゃあ予約とりにくいのもわかります。実際に足を運ぶまではもっと大きいホテルを勝手に想像していましたが、こじんまりとしたお宿です。
館内にエレベーターはないので2階の客室や地下一階の浴室へは階段移動必須。
朝から木曽駒ケ岳に登り、下山後にチェックインする予定でしたので、宿泊用の荷物が邪魔で預ける必要がありました。ロープウェイを下車した近くのお土産売り場付近ににコインロッカーもありましたが、ホテル予約があるのでホテルで預けることに。カーテンで仕切っただけの簡易な場所ですがチェックイン前・アウト後も預かってもらえます。
浴衣やタオルはセルフサービス、自分のサイズを確認して持っていくセルフスタイル。なんら問題なし。
客室内に用意されているのはお湯を満たした魔法瓶ポットのみ。熱いお湯が必要になったらこちらで湯沸かしポットを利用可能。電子レンジまであります。
大浴場
男女別の大浴場は地下一階。15時ー21時限定、夜間や早朝は入れませんので注意。地下一階に階段で降りると男女に分かれた入り口、暖簾替えはありません。
雪が解ける前に4メートル以上の雪を掘り水源地を見つけ出すという大変な努力のもとに蛇口から出てくる水、貴重なので大切にしますよ。
眺望はないけど、広く明るい浴室。場所柄どう考えても循環ろ過式でしょうが、時々湯枠からオーバーフローあり。右はじの蛇口からも常時水が注がれていました。塩素臭はほとんど気にならず、登山後の冷えた体が温まり助かります。ユニットバスではこうはいきませんし。
洗い場は5カ所、リンスインシャンプータイプなので、コンディショナー必要な方は持参忘れずに。
新しいホテルではないので、なぜか古い暗い浴室を想像していたのに、清潔な期待以上の快適大浴場でした。
夕食 信州アルプス牛も
一階レストランで18時からの一斉スタート。ご飯・お味噌汁以外は一気出しです。手前の焼き物は信州サーモンの幽庵焼き。
左上は信州アルプス牛の陶板焼き、これから火入れします。
鶏肉と茄子などの炊き合わせ、わさび風味添えのローストビーフ カルパッチョ仕立て
きのこのマリネ、山菜そば、奥がデザートのリンゴと安納芋のロールケーキ
地元長野産のものを多種用いた夕食、最後にご飯・お味噌汁いただいてご馳走様でした。
朝食
朝食は7時からの一斉スタート。お弁当箱で準備されたおかずが並び、着座するとホカホカのごはんとお味噌汁が登場。お櫃スタイルではなく一膳ずつ持ってきてくれます。高所ではごはんを炊くのが大変、と聞いたことがあります。カミホロ荘だったかな、そんな貼り紙がありました。つやつやのおいしい白飯(コシヒカリだそう)でした。苦労されているんでしょうねえ。
自動給湯器から緑茶やコーヒーをセルフでいただきます(朝・夕ともに)。オリジナルカップ~
レストランの窓からは千畳敷カールを一望できます。チェックアウト日は御覧の通り雪模様。山の上はもうすっかり冬到来。
登山などで早出の場合はお弁当に変更も可。その点はさすがに山のお宿、チェックイン時にも確認されました。
広いレストランは日中は外来客用として活躍。
感想 高所にある山小屋ではないホテル
アクセスが良いとは言い難いけれど、ロープウェーとバスに乗ればだれでも連れてってもらえる高所、千畳敷カール。その一端に建つ無二のホテルだけに、頑張って足を運ぶ価値があります。なかなか予約が取りづらいので宿泊する日の天気がどうなるかは運次第。宿泊前後のどちらかで天気がよければ登山を楽しもうと思っていたら運よくチェックイン日に駒ケ岳まで行くことがかないました。すでに積雪後だったので軽アイゼンは必要でしたが、山行後にすぐ宿泊できる幸せったらありません。夜にかけて天気が下り坂だったので星空は仰げませんでしたが、まあしょうがない。
コロナの影響で宿泊客数は絞ってるようで、さらに予約は難しいけど、一度は泊まってみたいホテル。早朝・深夜は宿泊者のみしかいない静かなホテル・ロープウェイエリア、贅沢です。特別なサービスがあるわけでもないけど、景観・ロケーションは格別。清潔、丁寧な接客に満足の一夜でした。〈宿泊2021年10月〉