通し狂言 孤高勇士嬢景清ー日向島ー 令和元年11月歌舞伎公演
なぜ久しぶりに歌舞伎を見てみようと思ったかというと、11月に文楽の嬢景清を見て、歌舞伎バージョンも見てみたい、と思ったので。
歌舞伎を最後に観たのは10年以上前。しかも古い歌舞伎座。でも久しぶりの吉右衛門さん、楽しみ。
ちなみに、文楽と歌舞伎を両方観劇すると記念品がもらえる、とのことだったので10月文楽の半券も忘れずに持っていき、頂いた一筆箋と封筒のセット。
上演時間
序 幕 鎌倉大倉御所の場 35分 /休憩 15分
二幕目 南都東大寺大仏供養の場 30分 /休憩 35分
三幕目 手越宿花菱屋の場 35分 /休憩 10分
四幕目 日向嶋浜辺の場・日向灘海上の場 65分
11時開演・16時終演
座席 2階からの見え方
初の国立劇場大劇場、一体どこの席がいいのか迷いまして。一階に傾斜がないとストレスだなあ、ということで最終的には外れがなさそうな2階1列目に。座席からの見え方はこちら↓。結果正解。手すりが写真に写っているものの、舞台を観る時は気にならず、舞台は見やすい、花道の全貌は見えないけれど、七三の見得を切る位置はしっかりみえるので問題なし。
ちなみに、今後のために他の席からの見え方もチェックしておくと、
一階最後列ほぼ中央あたりから ↓。予想通りあまり傾斜なし。
3階(2階と地続きだけど3階)の最後列 12列24番あたりから↓ 傾斜もしっかりあり見やすい。場所によっては花道も見える。
ここうのゆうしむすめかげきよ 演者・あらすじ
ちらし裏より
感想 大劇場のロビーが広い
文楽にはなかった鎌倉大倉御所の場、南都東大寺大仏供養の場と最後の日向灘海上の場。最後の最後で、景清と娘・糸清が立派な船に同乗して、帰参する、というなんだか明るくハッピーな雰囲気さえ漂うエンディング。どうやらパンフによれば、この同乗するという演出はもとはなかったそう。
文楽の景清は頭もぼさぼさ、服はつぎはぎだらけ、でそれなりのすさんだ臭いのしそうなやさぐれ感がにじみ出ていたものの、対する吉右衛門景清はひげはぼーぼーだけど、頭はちゃんとなでつけてあり、着物も光沢を保つもの。人形ならともかく吉右衛門さんにボロは着せられないらしい。
久々の歌舞伎、懐かしい吉右衛門さん。もちろん文楽とは似て非なるものだけど、自分の好みがよりはっきりしたというか、やっぱり義太夫・三味線のほうが感情移入ができるのかも。と実感。それにしても大劇場は劇場内のロビーにソファー、座るところが沢山。そもそもロビーがとっても広い。もちろん収容人数が違うのだけど、この無駄スペース(必要です!)をもう少し小劇場にもわけておくれ、と思わずにいられない大劇場初体験となりました。来月はまた小劇場へ。
【チケット代】1等A席 9,800円
【パンフレット代】1,000円←ビミョーです