濱田めぐみさんが新感線?クドカン? どんな舞台なのだろうと興味津々で。
不便なIHIステージアラウンド東京
IHIステージアラウンド東京は、まあ場所が悪い。最寄り駅はゆりかもめの市場前。そうそう、未使用の、かの有名な新市場前。昨年、「髑髏城の七人」に行ったときに不便だしもう来るマイ、と思ったけど来てしまった。ここが便利なのは有楽町線沿いの江東区民とゆりかもめ族のみと思われる。
周囲には何もない。コンビニもない。新市場の運営始まると変わるのだろうか。
座席からの見え方は?
座席番号20列、ブロックC、舞台に向かって左側。傾斜は緩め。座席からの見え方としては、20列目でもまあまあ遠く、表情観るにはオペラグラス必須。ぐるっと360度の舞台・シチュエーションに合わせて客席が回転するけれど、自分から見た舞台の中心は常に同じ方向。客席の移動はごくゆっくり、気にならない程度。360度舞台を使えるので、暗転なくストーリーが進む。
上演時間:一幕 1h55m、 二幕 1h40m、休憩20分。
休憩時間の女子トイレは大行列。客層の8~9割が女子だから仕方ない。二幕開演時間になっても行列残り、でも大丈夫、全部ハケるまでは舞台再開しないはず、と思ったらやっぱり大丈夫だった。女子トイレを一か所にまとめたところまではいいけれど、いかんせん動線が悪い。誰ですか、作ったのは。
メタルマクベスdisc1 歌ありのマクベス活劇
劇場の文句はこれくらいにして、肝心のメタルマクベスはとにかくパワフル。ストーリーの本筋・あらすじはマクベス。それを近未来に置き換え、過去のバンドのストーリーも絡み、メタルを取り入れて。濱田さんが出演しているからと思って、ミュージカルを期待するとがっかり裏切られるが、歌も組み込んだマクベス活劇といったところ。シニア世代が観ると”うるさくてかなわない”とかいいそうだな、絶対に。
3時間以上走って、歌って、話して。時に笑いあり。テンポの良い演出・ストーリー展開、360度ステージをうまく利用した映像、で寝る暇なく楽しめた。メリーポピンズからダークサイドに堕ちてしまった濱田さんが歌を聴かせる場面は少なくて残念だったけど、主演の橋本さとしさんが凄い。舞台で観るのは初めて。この長時間ほぼ出ずっぱり、運動量半端なく、これを日によっては二公演もするとは。声量といい、惹きつける魅力のある役者さんだな。今度別の舞台を観に行ってみよう。
この主役を、線が細そうな尾上松也や浦井健治が演じるとどんな感じ?と思うと新たなキャストのdisc2,disc3と行きたくなってしまうの、かな。
たっぷり長時間の公演が終わって、ゆりかもめで帰ろうとしたら、コミケ帰りのヒトで満員。だから嫌いなんだ、この劇場。
【作】宮藤官九郎
【演出】いのうえひでのり
【チケット】13,500円