荻原館のお食事
前回、温泉まで
戸倉上山田温泉 荻原館②ぜいたく複数源泉~色が変わる温泉編【長野】お食事は個室で。
今回は3階のお隣の客室をお食事部屋として利用するスタイル。エレベーター乗って移動しなくていいのでラクです。
夕食 スーパー仲居さんの説明でいただく地元の食材
夕食は提案された18時からスタート。他の時間があるのかは不詳。
着座時のセッティング。さあ、開始。スタンダード会席プランです。
温泉水で煮たくらかけ豆、きのこおろし、あん肝みたいな…忘れてしまった。栗、ハヤというお魚甘露煮。初めましての『くらかけ豆』、マーブルな外観です。
イトウ、本マグロ、赤海老、平貝
陶板は豚ロースとお野菜、芋。
豚肉にはこのレモンを絞ってもいいし、手前のお味噌をつけてもよし。ボタン胡椒の麹煮らしい。
荻原館オリジナルブレンドのカボス入りの七味も仲居さんおすすめ。あら、ここも長野♡
ソテーしたサンマ・えび・大黒シメジ、オランデーソース添えで。なぜか洋皿。
鯉の旨煮、クサミまったくなし。やっぱり長野は鯉が卓上にのぼりますね。
松茸を添えた茶わん蒸し
おしぼりうどん 辛味大根と普通の大根をブレンドして一般向きの辛さにしてあるけど、この辺で食べるおしぼりうどんはもっと辛いんだそう。細麺でつるつるっと美味しい。
なめこのお味噌汁と白飯。
デザートはクレームブリュレwithシャインマスカット
お品書きはないけど、チェックインから担当してくれた仲居さんがそれは見事にお料理を説明してくれます。
食材の特徴、地元ならではの調理法などなど。質問するとちゃんと答えが帰ってくる。かといって余計な話をせずテンポよく絶妙、淀みないけど無駄もない説明はお見事。包丁の実演販売なみに引き込まれ、ツレと感服致しました。
いままで多くのお宿に泊まりましたがチャンピオン級の仲居さんでした。お食事が一段グレードアップしたように感じるマジック。プレゼンって大切♡
朝食
8時スタートでいただきます。
またも昨夕のスーパー仲居さんの極上プレゼンにてスタート。
しょうがみそドレッシングのかかったサラダ、そら南蛮の煮びたし、お新香、ブラック生姜、焼き魚は鮭。
陶板内は鶏つくね入りの豆腐ハンバーグ、ポン酢でいただきます。
温泉卵、千曲産切干大根・大粒納豆(固有名詞失念)、切干大根を調味料代わりにするとよいそう。
品種は確認しなかったけどつやつやご飯はお櫃でたっぷりやってきました。麩とワカメのお味噌汁。
ただ一つ残念だったのは食後のコーヒーが有料。うっ、これは、宿泊費に含めて無料提供した方がいいと思う。ゼッタイ。
荒砥城跡へ 櫓からの眺望おすすめ
客室の正面に見えていた山、展望よさそうなのでチェックアウト後に行ってみることに。フロントで行き方確認すると割引券登場。一般300円を50円引き。どうも♪
標高590メートル越えの高台、櫓からの眺望は見事、千曲川を眼下に眺められます。朝方は白馬の方まで見えていたそうだけど、足を運んだ時間にはすでに雲の中。残念。
大河ドラマの撮影にもってこい。
感想 建物は昭和 お湯とヒトはすこぶるいい
戸倉上山田温泉はどちらかというと昭和の団体旅行向きの大箱温泉宿が目立つので、その中で客室数が多くないお宿を探しました。直前になんとか予約できた荻原館、建物は予想以上の昭和館が漂うけど、仲居さんや若旦那さん、女将さんなど、接客はとても心地よい旅館でした。ただ、設備面やお食事内容からすると正直なところ割高感は否めません。
ロビーわきには建て替え前の大正時代の古い萩原館の写真が。味わい~。
いやあ、この木造建築残ってたらよかったのにと思いつつ、車バンバン通る現代の周辺環境に合わない気もするし。上山田温泉全体が近代化して鉄骨化してしまってるので、鄙びた風情を求めに行く地域とは異なるので仕方ありません。
ほろよい銀座があったり
射的なんかもあって、夜は賑やかそう♪
温泉はばっちりの荻原館、昭和44年頃に建てたという現建物もだいぶ古くなった感は否めません。立て直すにしても敷地が限られてるしどうするのかなあ、なんて勝手に心配になりましたが、あの若旦那さんがきっとがんばって存続してくれそう。って期待です。〈宿泊2022年10月〉