新鹿沢温泉 鹿鳴館 宿泊記②かけ流しもある大浴場 温泉編【群馬】

新鹿沢温泉 鹿沢温泉からの引き湯

前回、お食事・客室まで

新鹿沢温泉 鹿鳴館新鹿沢温泉 鹿鳴館 宿泊記①個室でいただくお食事・客室編【群馬】

温泉は奥まった別棟にあります。宿泊した客室棟と違って意外なほどにあたらしい建物、ピカピカの床の手前側に男湯、奥に女湯の男女一か所ずつ、入れ替えはありません。新しいと思ったけど既に15年以上経過しているそう、お手入れの賜物です。日帰り入浴用にコインロッカーも完備です。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

火災・移転前の大正3年6月の鹿沢温泉図、結構大きい立派な温泉街です。『宮崎本宅・客室』とわざわざ説明書きがついているのが当時の鹿鳴館でしょう。

鹿沢温泉図 鹿鳴館

大浴場 女湯 源泉かけ流しあり

大浴場は朝9時半まで、夜間いつでも利用可なのがうれしい。源泉かけ流しの湯船と加温・循環ろ過の湯船・露天あり。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

ガラス窓のある明るい脱衣所、ガラスに『石垣の上にカモシカの親子が遊びに来ます 12月~4月ころまで』と案内が記してありましたので、寒い時期に訪れる方、運が良ければカモシカ見られますね。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

内湯

一面が大きいガラス張りの明るい浴室、石造りの浴槽は奥が小さめの源泉かけ流し、手前が加温・消毒ありの大き目浴槽。側面から天井にかけての檜がいい味だしてます。洗い場は8カ所ほど。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

左奥の源泉湯口から絶え間なく流入、あふれた分が段差部分から右側の加温湯船に流れ、さらに湯船の縁から手前の床の方へあふれ出てくる。床はあちこち析出物でデコボコ、芸術です。新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

少しばかり白色の湯の花も浮いています。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

湯口からはドボドボと。周囲は析出物がごりごり・ぶちぶちです。湯口まわりは赤褐色の鉄分析出がめだちます。味はやはり鉄味と少し苦みも。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

明るい時間の日のさす湯小屋はもちろんですが、暗い時間の飴色になった床もよかった。手前の大きな浴槽は消毒ありとのことだったけど、イヤな匂いは全くしませんでした。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉

露天風呂

大浴場のガラス面の向こう側に石張り露天風呂、予想していたよりも大きい。覆いがあるので雨天でも入れます。加温・消毒ありの循環ろ過式ということだったけど、消毒臭ぷんぷんすることもなく悪くないお湯。左手前からオーバーフロー分が捨てられているので、奥から注がれる熱めのお湯は継ぎ足しが多くて思ったよりも新鮮なのかもしれません。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 露天風呂

露天風呂からの眺めはこんな感じ。塀囲いはされているけど、裏山の緑と外気を感じた湯浴みはできます。

新鹿沢温泉 鹿鳴館 露天風呂

男湯の大浴場もほぼ同じだそう。露天風呂は湯船がもう少し広いかも、だそうです。

温泉分析表から(平成29年10月)

お隣の温泉宿、鹿の湯つちやの温泉分析表と全く同じ。って鹿鳴館の支配人・宮崎氏が依頼者の分析表でした。ここの温泉には飲泉可の表記なし。

源泉名:鹿沢温泉 (源泉名:雲井の湯(県有泉))
泉質:マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
源泉:48.0℃
pH:6.7
湧出量:測定不能 自然湧出
溶存物質1.40g/kg、成分総計1.58g/kg

新鹿沢温泉 鹿鳴館 温泉分析表

感想 源泉かけ流しを明記した小さい湯舟がいいね

宿泊した客室棟は古めだけど温泉棟は新しいというお宿、温泉までの距離が結構あったけどわくわくしながら往復するのも悪くありません。無理のない範囲で源泉かけ流しをしているのも好印象、すべてを循環ろ過・消毒されてしまうのとは雲泥の違いです。

新しめの温泉棟だけど湯縁や床は温泉成分の析出でデコボコも激しく彫り物のようで美しい。是非訪れたら楽しんでみてください、削り取られていませんように。〈宿泊2021年6月〉

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