蔦温泉 宿泊記 趣のある温泉宿でほっこり~足元湧き流しの温泉につかろう【十和田・奥入瀬6】

蔦温泉旅館に泊まってみよう

前回、奥入瀬渓流満喫の巻

ヤマツツジ奥入瀬渓流 レンタサイクル・バス・歩きのおすすめルート【十和田・奥入瀬5】

青森や秋田には行ってみたい温泉がいっぱい。そのうちの一つ蔦温泉は奥入瀬渓谷からも近く、今回うまいぐあいに旅程に組み込めることに。

お宿のキャッチフレーズ『平安から続く千年の秘湯 蔦温泉 ぷくぷくと足元から湧き出る源泉涌き流しの湯を堪能』。これは期待してしまうでしょ。楽しみ♪

正面に見えるのが本館、大正二年建造のレトロな2階立て建物。

蔦温泉

本館の左手に三階建ての西館。一階がレストランになっておりそこでお食事をいただきました。灌木の裏には積み上げた雪がまだ残っている、5月なのに!

蔦温泉 新館

この立派な入口を入ると、えんじ色のスリッパがきれいに並べられた玄関。右手に帳場、正面に赤じゅうたんが敷かれた階段あり、歴史をずっしりと感じさせます。

蔦温泉

客室 西館和室

宿泊したのは西館。埃の無い手入れされた廊下がお出迎え。

蔦旅館 西館

yahooから予約 西館三階 趣 2名で38,800円 泊まったお部屋は裏の森が目の前にドーン、の裏山ビュー。でも気持ちのよい緑が窓いっぱいに広がり、夜間・早朝も静かに過ごせます。テレビは窓側造りおきの棚にすっぽりとハマるように置かれているので、なかなかちょっと画面が見ずらい。お布団から寝転がってみるのはさらに難しい。

蔦温泉 客室

お茶菓子はみつリンゴ

蔦温泉 茶菓子

入り口にポット・コーヒーマシーン、冷蔵庫あり。冷蔵庫の中に冷水ポット用意ありました。客室には小さい洗面所とトイレのみ。

本館の二階にも客室あり、ふすまで廊下に面したレトロな雰囲気、味わい満点。廊下や外の音が気になったりはしそうだけど実際はどうなんでしょうか。

温泉 梁むき出し天井のなか湯気に包まれる

久安の湯と泉響の湯の二か所。ともに泉質は同じ。

”源泉の上に浴槽がありブナ材を使用した湯船の底板から湧き出し空気に触れていない「源泉湧き流し」の湯をお楽しみ頂けます” 宿のHPより。

源泉かけ流しではなく湧き流しです。温度調節で加水あり、加温・消毒なしの湧き流し、湧き捨て。

本館の玄関口をぬけて右手の風情のある廊下をすすむと、久安の湯の案内。ここを右へ曲がるとと温泉入口。左手にはこの温泉をこよなく愛した大町桂月の桂月資料館あり。

蔦温泉 

蔦温泉 久安の湯

久安の湯は一つだけなので、男女入れ替え制。

お宿HPより拝借
蔦温泉 久安の湯

シャワーがない湯舟だけの素敵な湯小屋。改築後なのか、ヒノキの香りが強く、心地よい入浴時間が過ごせました。朝方に入った感じではこちらの久安の湯の湯殿の方が泉響の湯より明るい。

泉響の湯は男女別。これはおそらく男風呂。女風呂には入口そばに7カ所シャワーのついた洗い場あり。梁見せ、というかむき出しになった天井が高く、実際の面積のわりに広々とした浴場。湯気の中で薄暗くてぼんやりした灯りがリラックスするのにちょうどよい。

お宿のHPより拝借
蔦温泉 泉響の湯

どちらのお湯も泉質は同じ、透明無味無臭のお湯、熱めだけれどなぜか慣れてくる。足元のブナのすのこの隙間からお湯が沸いているらしいが、足元が特に熱くておろしていられないということもないので快適。森の湧水で調整してあるとはいえ、結構な湯量でジャバジャバと浴槽からお湯が流れ出てゆくじのが贅沢。半身浴にしてみたり、一旦上がったりしながらお湯と湯気を楽しめます。ただ熱めなので長湯はできませんでした。

源泉 自然自噴 浴底より湧き流し
泉温:45.4℃
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)

冷水や麦茶の用意してある板張りの休憩処、庭園に向かって窓を開け放ち、解放感もありこちらも気持ちが良い。これなら日帰り入浴も満喫できそう。

蔦温泉 休憩処

ただし外来入浴時間は長い→宿泊組にとっては重要なのでチェックしておく必要あり。

夕食 素朴な地のものいかしたお料理

お食事処でいただきます。

蔦温泉 お品書き

指定されたテーブルには前菜・小鉢・中丼、せんべい汁の鍋が配膳してあります。

蔦温泉 夕食

お造り 湖と海とのコンビネーション、虹鱒、活蛸、北寄貝

蔦温泉 夕食

岩魚姿焼き ふっくらと香ばしく焼き上げてある

蔦温泉 夕食

山菜巾着、焼き卵豆腐

卓上で加熱するせんべい汁。ご飯の汁物として、最後に火つける。せんべい汁は今回初体験。つやつやご飯『天寿米』と一緒に美味しく頂きました。

蔦温泉 夕食 せんべい汁

お食事のボリュームはちょうどよいくらい。男性だとちょっと足りないかもしれません(別料金での追加メニューアリ)。きのこ・山菜や地のもの、素朴な味付けのものが多く美味しかったけど、宿泊代からすると内容的にはもう一工夫ほしいところ。

朝食 ほぼ和のビュッフェ

和中心のビュッフェ。

彩の良い蒸し野菜やとろろ芋、いかメンチ、カレー、ヨーグルト…こちらも夕食と同じように地のもの中心に見た目にも楽しい。イカの塩辛のようなご飯のあてが沢山。もりもり食べてしまいましょう。

ここでもイカメンチ、美味しかった。前日の十和田プリンスホテルに続く朝カレー。流行り?

蔦温泉 朝食

最後はコーヒーと一緒にデザートに笹カスタードまでいただく。笹を開けるとカスタードクリームが透けて見える葛餅。見た目にも美しい。満腹、ごちそうさま。

感想・まとめ 古くても清潔 日帰り入浴の時間帯に注意

夕食会場にもおひとり様数名。一人でのんびり宿泊できる温泉宿は魅力的です。森を背景にしてどっしりと中央に立つ本館はレトロ感満載。古いのに床はぴかぴかで清潔。早朝の沼めぐりを楽しんだ後の温泉も最高。今までに行った温泉の中では貝掛温泉にテイストが似ているなあ、と。お安くはないけれど、ゆっくりできたのでよしとしたい。華美さはないけど手入れされていて落ち着けます。

ただ、一つ気になったのは朝の日帰り入浴ができること。一般的日帰り入浴の日中10時‐16時だけでなく、7時‐9時(受付8時半まで)ということで受付けているのだけれど、これは宿泊客の朝風呂の時間とかぶりまくり。朝から最後の入浴が混み合ったらかなりがっかりしちゃいそう。

今回はたまたまそういったことがなく朝も温泉を楽しめたけど、朝の日帰り入浴、どうなの?とは思ってしまいます。混んでる温泉ほど満足できないものはないので。

雪の中で訪れるのもよさそう、だけど運転は無理。無料送迎もあるようなのでその時は使わせていただきましょう。〈宿泊2019年5月〉

朝食前、蔦温泉そばの鷺沼を初めとする沼巡りに出かけた時の記事へ

蔦沼蔦七沼 六沼巡りの小路 朝食前にぐるっと散策【十和田・奥入瀬7】

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