七味温泉 紅葉館 宿泊記~乳緑白色のかけ流し硫黄泉につかろう【長野】

七味温泉 紅葉館 たぬきがお出迎え

志賀高原の方へ向かう際にどこか温泉へ泊まろうと思い見つけたこちら七味温泉、松川渓谷沿いに何カ所かある温泉・信州高山温泉郷の一つです。お宿は二件ほど、小さい温泉宿紅葉館のHPへたどりつき緑色が混じた白色のお湯、泉質・湯量がすごそうで期待できます。ただ、こちらのお宿、ホームページも手作り感満載、ネット予約等なく電話予約のみ。もちろん旅行予約サイトにも上がっておらずちょっと不安だったけど行ってみたら不安も吹き飛ぶいいお宿でした。

松川渓谷沿いの県道66号をぐんぐんとのぼり、こじんまりとした二階建てのお宿 紅葉館へ到着。

七味温泉 紅葉館 

【住所】長野県上高井郡高山村大字牧2974-45
【TEL】026-242-2710

飼われているかのように人慣れしているタヌキ、玄関の脇でドッグフード食べています。って飼ってる?しっかりおねだり目線を投げかけてきますよ。

七味温泉 紅葉館 たぬき

客室 新部屋

電話予約した際に、空いているのは新部屋(改装済のお部屋)のみということでそちらを予約、2名利用で15,000円/人。

二面に窓のある風通りも良好な角部屋、清潔。

七味温泉 紅葉館 客室

踏込の方はこんな感じ。扇風機アリ。クーラーありませんが、さすが標高1,300メートルの高地、当日は涼しさ感じ問題ありませんでした。

七味温泉 紅葉館 客室

お茶菓子は竹風堂の落雁『方寸』、小布施からも近いですからね。

七味温泉 紅葉館 お茶菓子

金庫、冷蔵庫あり。

温泉 乳緑色の硫黄泉

館内に二か所、男女が20時と8時に入れ替わります。さらに館外に一か所野天風呂もあります。

内湯+洞窟+露天風呂

まずは『内湯+洞窟風呂+露天風呂』の組み合わせ 内風呂:洗い場は3か所ほど、シャワーもあり。この浴室が日帰り温泉時間帯には女湯となるはず。ガラスごしの少し先に露天風呂がありました。

七味温泉 紅葉館 温泉

内風呂から続く扉をあけて、こんな怪しいところ裸で進んでいいのか?と思いながら歩くと

七味温泉 紅葉館  洞窟風呂

温泉が満たった洞窟のような場所に到達し、なんだか秘湯ロマンの雰囲気。

七味温泉 紅葉館 洞窟風呂

真っ白に硫黄分が析出した岩を滑らないように渡るとその先には広々露天風呂。向こうにみえるガラス窓は最初の内風呂、廊下をグルーっとまわって露天風呂に到達する造りになっていました。

七味温泉 紅葉館 露天風呂

硫黄分たっぷりの乳緑白色のお湯、以前入った岩手国見温泉の緑色のお湯も硫黄分たっぷりの忘れられないお湯でしたが、ここ紅葉館の温泉もジャバジャバと源泉かけ流し消毒・加温・加水なし

硫黄分濃すぎて、脱衣所にある普通の水道栓まで黒色変化してしまっています。メンテナンス大変そう。

七味温泉 紅葉館 水道

内湯+露天+炭色の湯

もう一か所の浴室 『内湯+露天+炭色の湯』の組み合わせまずは内湯、こちらもリニューアルされたきれいな明るい浴室です。

七味温泉 紅葉館 

露天風呂 こちらの露天は道路からよく見えるつくり、なので日中は男湯なのでしょう。

七味温泉 紅葉館 露天風呂

露天の一角に『炭色の湯』 70度と30度の二つの源泉を混ぜたもの。なんでもこのお湯が硫黄分がとても濃いらしい。

七味温泉 紅葉館 炭色の湯

新い場は多くはないものの、客室数(5部屋)に対して湯船も大きくゆったり温泉を楽しむことができます。朝晩であわせて3度お湯につかったもののほぼ貸し切りでした。

温泉分析表(平成29年9月)より

含硫黄-カルシウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)低張性中性高温泉
源泉名:新七味温泉(所有 七味温泉組合)
源泉:65.4℃
湧出量:不詳(自然湧出)
pH:6.6
溶存物質1.472g/kg 成分総計1.617g/kg

野天風呂

旅館からみて道を挟んだ向かいにあり『おばあちゃんのお風呂』と看板にあります。入湯料300円ですが、宿泊者は無料で利用できるとのこと。宿のHPには掲載されていませんが紅葉館の温泉です。「あまりお客さん入ってないと熱いかもしれないから、水で調節してよくかき混ぜて入ってね」とおかみさん。でもちょうど訪れた時は先客ありで湯温調節してありました。ありがたい。

七味温泉 紅葉館 野天風呂

外来客はこのポストへ300円入れます

七味温泉 紅葉館

女湯:脱衣所もシンプル、水道すらありません。正確に言うと、シャワーと水道はついていましたがひねっても何も出ませんでした。

七味温泉 紅葉館 野天風呂

トボトボと温泉が注がれています。

七味温泉 紅葉館 野天風呂

一緒に湯船に入った方から聞いたところによると「むかしはおばあちゃんが番台をして入湯料の受け取りをしていた」そう。それで『おばあちゃんの温泉』なのね、看板娘に会ってみたかったなあ。いまではセルフ支払い式になってしまいましたが湯小屋は現役です。

夕食 ~地のものを使ったほっこりご飯

夕食も朝食も一階のお食事処、ほぼ個室で。信州サーモンやリンゴのグラタンなど。もちろん林檎丸かじりです。

七味温泉 紅葉館 夕食

出汁スープに茸を投入しスープとして頂き、その後信州牛をしゃぶしゃぶします。

七味温泉 紅葉館 夕食

揚げ物

七味温泉 紅葉館 夕食

焼き物

七味温泉 紅葉館 夕食

たしか鯖缶を使ったお味噌汁とか、郷土料理らしく初めて頂きましたがなかなか美味しい。

七味温泉 紅葉館 夕食

デザートもいただいて終了。

七味温泉 紅葉館 夕食

この他に茶碗蒸しもあったような、ウル覚えですみません。地のものを使ったほっこりするお料理でした。

朝食 和食

朝8時から。温泉卵や厚揚げなど、和食。

七味温泉 紅葉館 朝食

感想・まとめ 硫黄濃い温泉と家庭的な雰囲気に大満足

女将さんを始めとするスタッフも穏やかでおもてなし感にあふれる落ち着いた雰囲気、いいお湯のあるとてもいいお宿でした。とにかく硫黄が濃い!着ていた衣類の硫黄臭がとれるまで何度洗濯したことか…相当時間がかかるほどでしたので、硫黄泉を堪能してカラダにまとわりつけたい方、濁り湯好きさんにはほんとにおすすめです。

客室は二階、エレベーターなしで階段のみの二階建てです。ただ一般的な家屋の二階と同様、館内もそれほど広くないので自宅内を歩行できる方なら問題ないのでは?と思います。

コロナ禍なのでもちろん外人客ゼロでしたが、HPに外国語対応なし、電話予約のみ、旅行サイトに登録されていない(利用時点で)、という点からは以前から外人客がほぼゼロなのだろうと想像できます。リピーターさんも多そう(次回の予約をされている方いました)、そういった雰囲気を大切にされている温泉宿でした。〈宿泊2020年9月〉

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