恵山温泉にはいろう
客室編につづいて温泉へ~
恵山温泉旅館 宿泊記①津軽海峡と鹿が見えた客室編【北海道・函館】もうね、今回宿泊の目的はただ一つ。この温泉にはいってみたかった。
以前にどかで見かけて、強烈なインパクトを残した恵山温泉、かけ流しのお湯がどんなものか期待してやってきました。
強酸性の加温・加水・消毒・循環なしの源泉かけ流し。夜間もクローズすることなく入浴可と太っ腹。個人のお宿だと深夜入浴嫌がるところも多いけど、こちらはフリー開放スタイルです。
一階に降りて、フロントや玄関の前を抜けた突き当りが温泉棟への入り口。
入り口手前に共同洗面スペース
反対側の勝手口前に毛皮が転がってると思ったらワンコ。シベリアンハスキーのようなグレイヘアだけどブチの秋田犬なんだとか。6歳だけどまっっったく吠えないお利口さんはカラダを動かすことなく面倒そうに顔だけこちらに向ける。鹿が来ようが吠えないんだそう。
さあ、浴場へまいりますよ。『酸性泉のため石鹸の使用はできません』のアナウンス。
手書きの表示で十分。明記してあるとうれしい。
一階だけど脱衣所までは階段を計3+3+5段くらい上がらないといけない。温泉はこちらの内湯一カ所のみ。男女のれん替えはありません。
pH2.2のドバドバ湯
右側の女湯へ。
籠・棚や椅子だけのシンプル脱衣所。いったいどこでスリッパを脱いだらよいものかわからないので、とりあえず脱衣所入ったところで脱いでおく。
この浴室出入り口のマットというかタオルがじっとりウェッティで、踏めなかった。いくら酸性湯で水虫リスクが下がるとしてもゼロではないはず。あー、えーっと。
もう一度『セッケンは使用できません!!』。水道水で石鹸泡立っても酸性湯で固まってつまってしまうということかな。石鹸禁止といった方が正確なんだろうか、この温泉。
ガラガラっと扉をあけて湯屋へ~。うお~い、期待していた通りの素朴さ。床近くまで大きく開いた窓からの採光が効いてます。木の湯舟に木張りの湯屋。ひたすら湯がジャンジャカあふれ出ているではありませんか。
注がれたお湯は湯舟をザバザバとオーバーフロー。
温泉の上部は男湯とつながっている。男湯は完全にこの女湯と対照的な造りだそう。
湯口周りは白色や黄、緑の析出物でゴリゴリに。
もう、この水流すごいったら。ウォータースライダーだったら骨折してるね。
別角度でもう一度。水圧感じて頂けるかしら。
浴室内は温泉が注がれる音と排水溝に流れ込む音がザーザーと響き渡り、どこかの渓流にでもいるかのよう。露天風呂も広々とした大浴場もないけれど、それがどうしたって言わんばかりのお湯の量、異論挟む余地なし。
薄暗い湯屋なのでうまく撮れないけど、白い湯花がふわふわ漂う。硫黄臭もなく無臭、透明だけどうっすら褐色のお湯は酸味だけでなく渋みのような感覚もあり。
pH2.2の強酸性湯の刺激がちょっと心配だったけど、キシキシ感はあるものの皮膚がピリつくこともなく、体温より少し高い38~39℃くらいのぬる湯が心地よい。
脱衣所方向は風情乏しい。やはりガラス窓の向こう、緑を見ていた方が雰囲気よし。
洗い場は二カ所。シャワーなしカランのみでホースあり。シャンプーやボディソープは使えるみたい。
源泉は恵山の駐車場、賽の河原の近くなんだそう。個性的なすごい温泉♡
温泉分析表から (令和2年9月)
源泉名 恵山温泉
泉質 酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-アルミニウム・カルシウム・硫酸塩温泉(低張性酸性温泉)
泉温 40.2℃
湧出量 134L/min(自然湧出)
pH 2.2
溶存物質4.236g/kg 成分総計 4.346g/kg
最後はお食事~🍴
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