唐松岳頂上山荘に泊まってみよう
うかうかしていたらあっという間に2023年になってしまいました。2022年の記事になりますが、がんばってアップ。
今回はいつものお気楽温泉宿と異なり、山小屋へ。
2021年に行こうと思っていたらコロナの影響か全面閉業で叶わず。2022年も都合あわず無理かと思いきやぎりぎり小屋閉め前に宿泊できました。
室堂の雷鳥荘宿泊でおわかりのように、山小屋不慣れ人間の山小屋泊の記録。初心者が比較的足を運びやすい(と思ってる)唐松岳へ行ってみよう。だって1830メートルまで動力で連れてってくれるんですもの♪
山小屋素人さんなので個室を狙ってたけど、10月10日までで個室は終了。あえなく大部屋泊となりました。(2023年夏に個室泊叶いました→記事へ)
テン場が恐ろしい場所にあるよ。トイレ大変そう。間に合うのか??
唐松岳頂上山荘
【住所】富山県黒部市宇奈月町黒部字黒部奥山 黒部奥山国有林36イ林小班
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長野県から登ったけどいつのまにやら富山県。
八方山荘から唐松岳へ
宿泊して絶景を楽しむのが目的なので、唐松岳ピストンの行程です。というか、唐松岳以遠は行かれません、ムリ。
黒菱平駐車場に駐車。黒菱第3ペアリフトからスタート。往復運賃1,680円(黒菱第3ペアリフト+グラートクワッドリフト)。往復チケットは発行日いれて三日間有効。
リフトを二つ乗り継いで八方山荘からスタート。
八方池までの間にもう雲がわいてきてしまってWindyの予想通りやん、とすでに悲しい気分。
どれどれ、白馬連峰は~?
なんも見えぬ。八方池もガスガスなのでもう降りずに進むよ。
いー感じで紅葉真っ盛り。天気がいまいちでも目には楽しく、写真撮影休憩ばかりでなかなか前に進まない。3歩進んで30秒休んでるよ、さっきから。
やっと到着した丸山ケルンから見上げた光景は、なにこれ、絶望的。幸い風はないので歩きやすいけど。
チングルマの車がまだ残ってた。一方向になびいて固定。スネ夫の髪の毛みたい。
後半、巻道が通れないので尾根道の岩場をあがらないといけない。ガスが多い中で歩くガレ場はコワい。高所恐怖症には難易度高し。
今回二度目だけど、こんなに怖い岩々だった??と後悔しながら登る。
救い難いほどに運動神経がないので、ひゃーひゃーいいながら、後ろから相方に笑われながらなんとか進む。もう必死ですよ。なにかの修行かしら?
右後方に唐松岳のシルエット。幻想的だけどコワいんですよ。
時間的に下りの人がおらず、このエリアで誰ともすれ違わなかったのがラッキーでした。
こんなところ明日また下るのかあ、と思ったけど、天気が回復して視界がよくなった下りはあまり怖くなかったという。両側切り立ってるのは同じなのに不思議。
わーい、ガレ場クリアして、やっと到着。唐松岳がかろうじて見えるけど、ほぼ霧中。
実は前回、ここで唐松岳を眺めただけで登頂せずに踵を返した。復路のリフト時間に余裕がなかったもので。そんなわけで今回はリベンジ宿泊です。
こんな景色だけど無事到着したのは純粋にうれしい。眺望がいまいちなのは翌日にお預けということで。ここまでテント背負って歩いてくる人、尊敬します~。
唐松岳登頂も翌日に持ち越し。
唐松岳頂上山荘
今晩お世話になる山荘へピットイン。標高2620メートル。
小屋締め準備着々と。窓は8~9割板張りされてました。
ランチ営業はすでに終了しているんだそう。というわけで二階の喫茶室も終了してました。
右手前の台で火気利用可。館内は火禁止なので火気使用はここだけ。
入って左側に受付、右側に売店。靴脱いでスリッパなしであがります。
玄関わきに水の販売。飲用水で300ml200円、500ml300円。容器が必要。ポットのお湯も同値段。軟弱者にとっては復路の水の心配しなくていいのが山小屋宿泊のメリット。でも基本的にすべて有料(食事時のお茶だけ無料!)。
入り口わきに自販機あり。ビール、ミネラルウォーター、コーラのラインナップ。こんな山の上でもビールが700円で飲める、のはシアワセなことらしい。
客室 本館大部屋
個室がないので雑魚寝部屋。すでに小屋じまいの準備中なので北館は閉鎖。有無を言わさず本館でニ食付き14,000円/人。もちろん現金のみ、到着時支払い。北館より1,000円お高いもよう。
チェックアウト時間の説明はなかったけど、客室に『お部屋の利用は朝8時まで』と記載アリ。一階のトイレも8時になるとお掃除開始していました。
階段上がった本館二階の客室前廊下。
各部屋、二段に分かれた相部屋。畳敷き4畳のところに3枚ずつの布団が敷けます。写真は朝出立時。布団はたたまないように、と注意書きがあるので、どのスペースもぐちゃぐちゃのままです。
上段は明るめ。でも梯子昇降必要。
下段はやや暗め、だけど出入りラクチン。
場所は完全に指定だったので選べませんでした。多分遅く到着したのもある。
下段入り口側の壁にコンセントあり。使用禁止とも書いてなかったので少し充電させてもらいました。電気に関しては消灯時間もアナウンスないし、わりと贅沢、自由。先日の三斗小屋温泉とは対極的。
コロナ禍でどこの山小屋も疎にして収容している、という話をちらほら見聞きしていたので、そんなつもりでお部屋に向かったら違う違う。ぜんぜん密じゃん!
お隣は全く知らない人、とお布団ひっつけて寝る雑魚寝状態になりまして、やはり山小屋素人としてはほとんど眠れません。もちろん男女混合。布団一枚に一名というのは山小屋界隈では贅沢なのかもしれないけど。パーソナルスペースって大事。
コロナ禍でこういった換気の効かない密状態避けてたのに…ここでこれか…やっちゃったかしら、と思ったけど仕方ありません。あきらめよう。幸い下山後の発熱もありませんでした。
お隣のお二人さんはてっきりカップルだと思ってたら親子。二人で寄り添って寝てくれた気遣いの人々だったので有難かった。
お布団は用意してありますがシーツないので、インナーシーツの持参または不織布シーツの購入が必須。要感染対策。急遽準備したモンベルのレクタングラー シーツ(税込み4,400円)、高くて泣いたけど使い心地悪くなかったな。
長くなったので次へ 〈宿泊2022年10月〉
唐松岳頂上山荘 宿泊記②館内・お食事あれこれ編~水は貴重だよ【富山】