元湯甲子温泉(かしおんせん) 旅館大黒屋
甲子温泉=こうしおんせんだと思ってました、ずっと。今回予約作業をして初めてかしおんせんと呼ぶことを認識。地名や人名は難しいです。こちらの温泉「日本秘湯を守る会」の会員お宿の一つです。
1348年・甲子(きのえね)の年に州安和尚が修行中に老翁のお告げに従い湧湯を見出したとされるのが甲子の由来。江戸時代、1636年になり温泉が開かれ、白河藩主松平定信公も愛したお湯だそうです。
【住所】福島県西白河郡西郷村真船字寺平1
【TEL】0248-36-2301
アクセス 新白河駅からお迎えバスを利用
まだまだ降雪や凍結が心配な季節、東北新幹線新白河駅とお宿を結ぶ送迎バスがあるそうなので利用させて頂くことにしました。事前の予約必要ですが所要時間30~40分でスイっと宿まで連れて行ってくれるので助かります。
新白河駅東口から14時出発ということなので10分前に向かってみると宿の送迎バス発見、既に何名ものお客さんが乗り込み済み。皆さん早い!当日バスを利用していた方は計6組ほどでした。
送迎バス:往路14時新白河発、復路10時旅館発
国道289号をぐんぐん標高を上げて35分ほど、国道を左折し谷へ下ると山と川に面した冒頭の三階建ての建て物へ到着です。
フロントの奥には庭に面したロビー。ピカピカに磨かれたフローリングが気持ちの良い建物。
館内図はこちら。この図には記載されていませんが、木造の別館の客室が3部屋あります。離れの方が風情があって人気がありそうなのにHPによると宿泊料が1,000円お安く設定。魅力あるなあ、と思ったら喫煙可。木造なら禁煙にしないとあぶないんじゃ…
客室 和室+掘りごたつ間 冷暖房完備で快適
予約した際にはよくわかりませんでしたが、通されたお部屋は三階302号室。和室10畳の座卓は端によせられ、すでにお布団が敷かれていました。奥の4畳間には掘りごたつがセッティング。窓からは正面の山が目に入ります。予想していたよりも新しくてびっくり、2009年6月に建て替え・新築というから新しく当然かもしれません。廊下を含めて床暖房もしっかり、底冷えとは無縁のSRC造の近代的な建物で冬場に来ても安心です。最近、寒い宿が連続したのでしつこく反応してしまいます。
2名で宿泊 朝夕付きで18,700円/人(税・サ込)+入湯税
各部屋で調節できるエアコンももちろんあり。冷房まであるのはうれしい、快適客室です。
入り口踏み込みのそばに、洗面所。ポットやお茶セット、冷蔵庫(空)も完備。
洗面台には蛇口が二つ。一つには阿武隈水のタグがつけられているので、飲用にはこちらを利用、美味しいお水がでてきます。
洗面台の反対側にウォシュレットトイレ。
お茶菓子は『白河だるま最中』、求肥の入った美味しい最中、お土産に調達も可能です。ちなみにお部屋には読売新聞が用意してありました(到着日のみ)。
客室にだるまさん。館内あちこちでだるまさん、絵柄を見かけます。白河だるまは松平定信公の命で始まったとか。いかつさのない愛らしい顔つきです。
何がうれしかったかというと、布団のマットが分厚くてかつあったか素材。畳で寝ると疲れてしまうことが多いのですが、この布団は快適でした。
温泉てぬぐいタオルには大黒さんのイラストも。このタオル、一般的な温泉タオルよりもちょっとふっくらしていて使い心地良好、備え付けのバスタオルも同様にふっくら系でした。
客室内のWifiもサクサクで問題なし。
客室前の廊下は床暖房も入って清潔。各客室の扉が病室のような静かなレール式引き戸なので全くうるさくないのはさすがといったところ。新しい建物なだけによく考えられています。
というわけで客室・客室棟に鄙びた感・秘境感はゼロ、密封性も高く清潔感を重視する方には安心して宿泊できるお宿かと。
さあ、温泉へ
甲子温泉 大黒屋 宿泊記②温泉編~大岩風呂も櫻の湯も入りたい【福島】