三国峠温泉 御宿本陣(おやどほんじん)
登山の前泊に越後湯沢や苗場のあたりで宿泊したいと思いみつけたこちらの旅館、越後湯沢駅から車で30分ほど。まずは周囲にコンビニ・レストランなさそうなので素泊まりの方はお食事気を付けてくださいな。
正面玄関入った場所には甲冑が。目の前の三国街道(国道17号)は越後と江戸を結ぶ大切な街道、そこを通る参勤交代の大名の本陣ともなっていたというから本当の老舗ホテル。『創業400年 御大名様の定宿』だそうです。
【住所】新潟県南魚沼郡湯沢町三国378
【TEL】025-789-2012
客室 洋室ベッドルーム
洋室ツインベッドルーム(トイレ・バス付)二食付き二名宿泊で15,015円/人+入湯税150円。素泊まりで探していたのですが、Go to トラベルのおかげで食事つきにしても大して自己負担分が増えないことが判明、ということで二食付きで上記金額からGO toの割引適用になりました。
なんだか思っていたよりも小さい客室。この左側のベッドのすぐ横の壁の裏がユニットバス。
ベッドの反対側の壁に手前に小さいテーブルとイスあり。荷物を広げると足の踏み場がなくなります。大人二人だとすれ違うのも一苦労。
御宿本陣HPの洋室ツインベッドルーム↓から。あれっ、エッ?印象がかなり違うんですけど。明るさの問題、なわけない。むむっ、だまされた感あり。
御宿本陣のHPより
お茶菓子は『笹雪』、笹の香りがする緑のお餅が粒あんを包んだお菓子です。
古い建物のお部屋だけにコンセントが少なく空いているのは一つだけ。今どきはこの一つでは足りないことを認識してか3個口の電源タップが客室に備え付けてあるのは気が利いているんではないでしょうか。すばらしい。
この宿泊した客室、エアコンついているので猛暑でも安心な一方で、窓下にすぐ枕で冬は寒そう、冷えそうです。ちなみに鍵は一個でした。
金庫、冷蔵庫、湯沸しあり。温泉恒例の手ぬぐいタオルは持ち帰れないタイプのものですのであてにしている方お気をつけて。でも、あっ、あれ?英語の文面がおかしなことに。これでは、伝わらないんでは…? Google先生も真っ青です。
廊下には洗面台がずらりっと、洗面・トイレがない客室用かと思われますがなんだか懐かしい感じも。昭和の香り~。
温泉 塩素臭が強く残念
温泉は二か所、『本館大浴場+岩露天風呂』と『離れ露天風呂』。加温・加水・消毒ありの三点セット。
本館大浴場の入り口
それほど大きくない浴室、洗い場が7個くらい。奥に岩露天風呂(温泉ではない)があるが、夜は真っ暗でよくわからず。透明のお湯、塩素臭しっかり。
御宿本陣HPより
離れ露天 実際にも写真の通り新しく広々とした造り、さらに外気にさらされずにカラダを洗えるように6個ほどシャワー・蛇口スペースが設けてあるのは好印象。ただ、とにかくこのお風呂がものすごい塩素臭がきつくてプ、プール?という感じでほとんどつかれませんでした。せっかく雰囲気あるお風呂なのにもったいない。
御宿本陣のHPより
温泉成分表(平成16年)が掲げてあったけれど、アクリル板に印字してありよく見えなかったので下記が限界。
泉質:カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩-塩化物温泉
泉温 42.4℃
pH 8.3
夕食
一階お食事処にて、『新潟のうまさぎっしり三国会席』
お品書き
川魚も揃ったセッティングにて開始
卓上で火をつける白飯と蟹足。新米コシヒカリはもう少し大きい釜で炊いた方が美味しいでしょうに。このカニの中身は残念ながらスカスカ、食卓の彩・華といったところ。宿泊代金からするとそんなものでしょうけど、かえって貧相感が増すので陶板焼きのボリュームを少しアップするとかにした方が印象はいいのになあ、というのが私感。
焼きあがった豚肉の陶板焼き、ポン酢で頂きます。
洋皿としてビーフシチュー、とても美味しかった。
最後にデザート・果物頂いてごちそう様でした。
朝食 おにぎり弁当へ変更
朝食時間は7時半から、和食膳のはず。当日は早朝出発したかったので、朝ごはんをおにぎり弁当にしてもらいました。前日夕方までにはリクエストしておき、夕食後に受け取ります。梅などがはさまったずっしり重めのおにぎり、ごちそう様でした。
感想・まとめ スキーや登山の宿として
登山の前泊としてお宿を探している際に見つけたホテル、素泊まりのつもりがGo toキャンペーンもあったので二食付き(ホテルで食べたのは夕食だけですが)になってしまいました。ありがとうGo to、国の思惑にどっぷりつかっています。
古いという口コミは予め見てはいたものの、やはり全体的に古さが目立ち、せっかくのお湯も消毒臭が強くて楽しめなかったのが残念なところ。スキーや登山の宿としてはロケーションが良いのでレジャー前後の寝る場所、といった使い方をするには利便性のよい宿なのかもしれませんが、率直な感想としては温泉だけ楽しみに行くことはない宿です。
フロント周りは男性スタッフばかりでしたが、皆さん丁寧、心地よい接客のお宿でした。もう少し、なんとか頑張れるはず…〈宿泊2020年10月〉