川湯温泉 仙人風呂って?
熊野詣での際に川湯温泉へ。せっかくだから冬季限定の川湯 仙人風呂に入ってみたいなあ、と行ってみることに。12月~2月末までの期間限定イベント。
足を運ぶまでは千人風呂だと思い込んでいました。千人入っても大丈夫…なのかと。多分同じこと思っている仲間いるはず。千人じゃなくて仙人ね。
宿泊した川湯温泉 冨士屋の正面からは、大塔川に仙人風呂が見えて湯気がゆらゆらと。
さらに近づくと川湯の全貌に近づきます。3方向を砂利山でせき止めた湯舟です。手前は大塔川本流、橋が映り込むくらいの透明度。
入り口はフリー、ゲートもなくて橋をわたるだけ。無人管理スタイル。
利用可能時間6時半~22時と長いのがうれしい。
無料だけど募金箱があるのでチャリンです。
水着着用必須の仙人風呂、以前はあったという更衣室はコロナのため設置されていません。水着は着てくるにしても、入浴後の着替えはすぐそばの公衆浴場(有料)を利用できるので女性でも安心。川湯温泉に宿泊した場合は戻ってお湯浴びできるので宿泊するとさらにラクチンです。
なにが驚いたかというと、なんと温泉分析表がある!ただの野湯ではないのです。もちろん川の水で薄まってしまい、このデータは参考にもならないと思うけど、それでも、すごいよ、川湯温泉。
仙人風呂
【住所】和歌山県田辺市本宮町川湯地内(河川) ←分析表の住所
もう、明るい時間はひっきりなしにどなたかやってくるのでなかなか全貌写真は難しい、というわけで公式HPからお借りしてみるけど…
画像は公式から拝借
多分、この画像は拡大すると皆さんハ・ダ・カだと思うんですよ。いつ頃の写真なのかわかりませんが。山側の崖感というか壁の感じも違いますし。この仙人風呂にハダカ!の勇気はワタクシありません。繰り返しますが裸では入れませんので水着持っていきましょう。写真のとおり湯舟は一つで混浴です。
湯気がゆらゆらするぬる湯。でもところどころ熱いお湯が沸いていたり、冷たかったりと気に入ったポジションを探すのも楽しい時間。ほぼプールのノリなので風情はありません。スケール的には千人は無理でした。
水面には泡、ぷくぷくと川底から湧いているらしい
川底は結構ぬるぬる滑ります。なぜって普通に苔の生えた石、砂利なもので。
深さは50~60㎝といったところ。水着着用必須なので足湯だけでも楽しめます。ハダカの湯だと足湯は気まずい、やりづらい。
ロッカーなどはないので、貴重品含めて自己管理。ここまで来るのも結構寒いので、コート、荷物は各自砂利の斜面においてました。
夜の仙人風呂も
日が暮れてからの仙人風呂はほぼ独泉、宿泊した場合はおすすめですが無人なので女性一人だとちょっとコワいかも。
水面から立ち上がる湯気がホワンと幻想的に。大きい照明でライトアップされ、川沿いの宿の明かりもいい感じ。
仙人風呂シーズン以外は、各自で川原を掘ったり、お宿専用の露天風呂に入ったりできるそう。確かに、川原の一部はやはり温かいお湯が溜まってました。川の水もきれいなので俄然掘る気もするというものです。
温泉分析表から(平成28年12月)
源泉名:仙人風呂
泉質:ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性中性高温泉)
源泉:45.1℃
pH:6.7
湧出量:測定不能(自然湧出)
溶存物質1.143g/kg、成分総計1.256g/kg
時期があえばぜひ一度足を運んでみたい野天風呂です。〈2022年2月〉