嶽温泉だけおんせん 山のホテル
東北、青森には魅力的な温泉がいっぱい、そのうちの一つ、一度は行ってみたかった弘前市の嶽温泉（だけおんせん）へ。
岩木山のふもと嶽温泉旅館組合のサイトを見るとこじんまりとした宿が6件、どこに泊まったらよいのかいまいちわかりません。全ての旅館にWebサイトがあるわけでもないので比較もできないし、さあ困った。おそらく泉質も同じでしょうし…というわけでHPがちゃんとありネット予約が簡単にできて、”マタギ飯”が名物のこちら山のホテルに宿泊することにします。お電話での予約ってなんだか心もとないんですよね、手元に何も確認するものが残らなくて。当日到着して『予約ありません』なんて言われたらどうしよう、という懸念が。おそらく宿側も同じ不安があるはず。その点ネットだとメールが残りいつでも確認できて安心です。
青森空港から岩木山にぐんぐん近づき、約1時間ほどのドライブで到着。
この正面奥に見える階段をのぼって行き、二階の正面入り口を入るとフロントです。岩木山のふもと宿らしく、ちゃんと登山靴洗い場もあります。
【住所】青森県弘前市大字常盤野字湯ノ沢19
【Tel】 0172-83-2329
客室前の廊下はとてもきれい、各客室にりんごの名称がつけられているのは弘前ならでは。
客室 和室 トイレ･洗面付き
一泊二食つき、二名で宿泊して14,300円/人(税･サ込）、入湯税別。裏山の緑が見える和室10畳、入口に小さい洗面とトイレがあります。
コロナ対策で接触を減らすためにチェックイン時にすでにお布団が敷いてある客室。正面にでーんと扇風機、そうです冷房がありません。当日は入室時の夕方はまだムシッと暑い状態、夜にかけては気温がどんどん下がり、窓を閉めてやすみました。梅雨明けころの最も暑い時期だと冷房なしはちょっと厳しそうな気もしますがどうなんでしょう。
お茶菓子は渋川の津軽煎餅、二枚×二種ありましたが既に一枚食べられてしまいました。
お茶も二種類完備、お茶好きにはありがたい。
山方面のホテルや旅館あるあるのカメムシ対策ガムテープ、やはりこちらにも備えてありましたが、当日は幸いカメムシ攻撃はありませんでした。
お部屋のカギも二つ渡してくれるので温泉へ行くときに助かりました。
温泉 かけ流しの硫黄泉
温泉は二か所、宿泊者専用と外来入浴も可能な浴室と。露天風呂はありません。
まずは奥まった場所に位置している宿泊者専用
女湯 ガラスの向こうに小さいお庭を見ながら入浴。男女入れ替えはありませんでした。青森ヒバが天井にも浴槽にもたっぷり使われた風情ある落ち着く浴室。ただあまり大きくないので4人くらいが同時に入浴するのが限度でしょうか。白濁したお湯が常に注いでいます、泉質ばっちり。
宿泊者専用の前には無料ドリンクの用意、コーヒー、ココア、リンゴ酢、水素水が並びます。
こちらは日帰り入浴も可能な浴室、泉質は同じです。
女湯 シンプル脱衣所
鍵のかかるロッカーもありました。
こちらの浴槽はさらに小さめで石造り、硫黄臭たっぷりの温泉がボトボトとかけ流し状態。湯の花もぱあっと舞います。シャワーの付いた洗い場は3個ほどでしたので、グループと重なるとちょっと厳しいかもしれません。
温泉分析表（平成25年10月）から
泉質：酸性･含硫黄‐カルシウム‐塩化物泉（低張性酸性高温泉）
源泉：48.2℃
ｐH：2.15
湧出量：測定不能（自噴）
溶存物質2.314g/kg 成分総計2.991g/kg
源泉名：嶽温泉旅館組合4～5号集湯槽、6～8号集湯槽
やはり源泉は嶽温泉旅館組合のもので共通のようです。
宿泊者専用の方が少し広々、ゆったりできる雰囲気で好みかな。かなり酸性度の高い硫黄泉ですが、思ったほど皮膚に刺激はなくすべすべ感ありました。肌が弱いので警戒してましたが大丈夫でした。pHだけでもなく泉質だけでもなく、実際の湯ざわり・感じ方は入ってみるまでよくわからないものです。
温泉番付って？
温泉番付なる面白い掲示物が。江戸時代に作成された温泉番付二段目に『前頭 津軽嶽の湯』と記載してあります。むかしから日本人はランキング好きなのねえ。チャンピオン（この番付では大関）は草津と有馬。この番付の行事も温泉（紀州 龍神の湯etc.）。別格？それとも一年前の勝者なのかしら。
行ったことのある温泉地を数えてしまうのはあたくしだけではないはず。
JRキャンペーン青森・嶽温泉郷に使われた温泉は、山のホテルの宿泊者専用・男性風呂の方みたいです。
お湯に満足したところでお食事編へ
嶽温泉 山のホテル 宿泊記･感想②食事編 炊き立てマタギ飯【青森･弘前】
