秘湯を守る会 阿部旅館の温泉に入ろう
前回、客室編まで
大湯温泉 阿部旅館 宿泊記①秘湯を楽しみに~エアコン完備の客室編【秋田・湯沢】阿部旅館の温泉は男女別の内風呂と川沿いの露天風呂。訪れた10月は露天風呂の男女入れ替えがなかったので、一カ所しか入れませんでした。降雨後の冷たい天気だったので川湯もなし。
10月までは日によっては川露天に入れることもある。そうすると奥の露天が川湯から丸見えになるのでその時期は男女のれん替えはしないとのこと。ちょっと残念でしたが仕方なし。
露天は22時まで。内湯は夜中を通じてチェックアウトまで入浴可。源泉かけ流し、加水あり(源泉高温のため)、加温・消毒なし。
内湯
宿泊棟の最奥にある内湯へ。宿泊者専用です。
二面ガラス窓の明るい湯小屋は天井も高くて換気も十分で心地よい。洗面桶はケロヨン。手前の切れ込みから掛け捨てのお湯。
ヒノキの湯枠に石をはめ込んだ湯底。
湯口からは熱い温泉がとぼとぼと。いったん木枠に囲まれた部分に注がれて、木枠の底から少しずつ拡散していきます。硫黄の香りがほわんと。つるとろ感があってなめらかな気持ちのいい温泉。この内湯が最も高温でしたがそれでもおそらく41-42度といったところ。
洗い場は2カ所だけですが、まあ宿泊客も多くないのでどうにかなります。ボディソープとリンスインシャンプーの二本立てですので、トリートメント愛用者は持参を。
露天風呂 せせらぎの湯
館内はスリッパもなく裸足移動ですが、露天風呂へ行く際には外履きスリッパを履きます。
奥に見えるのが渓流沿いの露天風呂と湯小屋。モクモクと湧く蒸気にわくわくしますね。
写真は夜ですが、スロープと階段を下って川沿いへ。他の秘湯と同じく、足腰元気なうちにしか楽しめません。
日本秘湯を守る会の提灯がお出迎えです。左側の女湯のほうへ~
棚だけのシンプルな脱衣所
一方には源泉蒸し風呂、つまり天然サウナですね。
なんとも素朴な湯小屋、洗面台もありません。固形石鹸はおいてありましたが、シャンプー類は使えません。
まずは屋根に囲われた石造りの湯舟:今昔風呂、奥から注がれた熱いお湯が手前から流れでていきます。どうやらこの湯舟だけ湯温を保つためのかきまぜ循環をしているのだとか。加温も消毒もなにもしていないけど、そうすると『循環ろ過あり』の表示をしなくてはいけないらしく、秘湯を守る会のサイトにもそのように記載されているとのこと。
小屋を出ると石造りの湯舟、十和田石と多古石を利用したものだそう。湯量しぼってあるためかこちらとってもぬるめでしたが、希釈をあまりしていないようでここが最も源泉に近いんだとか。って、チェックアウト時に聞いたので違いを堪能できなかったよお。
奥の階段を下りて一段低い場所に、さらに露天風呂 せせらぎの湯。ここは半分屋根付き。この覆いと目隠しがないと、本館のほうから丸見えですからね。
希釈されているとはいえ、結構あつい温泉が流れ落ちてきて、川に向かった切れ込みからかけ捨てられていきます。
露天風呂へ降りる途中にこの看板。
さらに下ってみるとそこが川湯の入り口。でも勝手に下りないでキケン、キケンの警告。100度に近い源泉だからそりゃあ危険です。
まさに川そのものですが、機会があれば川湯にもはいってみたいものです。
シャワー類ははないので、上がり湯はこちらから。温泉蛇口がゴリゴリ羊スタイルに。
つるとろ感のあるお湯に大満足で、チェックアウト直前まで何度も入ってしまいました。
もう一方の露天風呂 かじかの湯
当日は男風呂オンリーだった露天風呂。かじかの湯、渓流に沿ってとても広く屋根もなく開放的。入りたかったなあ、悔しい。
温泉分析表から (平成25年7月)
源泉名:大湯温泉1号井・2号井混合泉
泉質:アルカリ性単純硫黄温泉
源泉:92.3℃
pH:9.2
湧出量:記載なし
溶存物質938.2mg/kg、成分総計0.9382g/kg
温泉を堪能したらお食事編へ~🍴
大湯温泉 阿部旅館 宿泊記③山の幸たっぷりほっこりお食事編【秋田・湯沢】