新鹿沢(しんかざわ)温泉 鹿鳴館 鹿がお出迎え
鹿沢温泉街が火災で焼失、紅葉館を残して他の温泉宿が移転した温泉街(といっても3軒ほど?)の新鹿沢温泉、おとなり鹿の湯つちやに続いて宿泊してみました。
源泉は同じく鹿沢温泉からの引き湯。成り立ちについては『新鹿沢温泉は孝徳天皇の白雉元年西暦650年頃発見されたと言われています。もうもうと立ち込める白煙の中に一体の薬師尊像が現れ、その下から熱湯が湧き出していました。時代は下って江戸時代中期。傷ついた鹿がこの温泉で傷を癒しているところを一人の漁師が見つけ、霊場であることを知りました。猟師は浴舎を設け、その地を「鹿沢」と称し浴室を迎えました。』(鹿鳴館HPから)とのこと。鹿の湯つちやと若干異なるものの、薬師如来と鹿をいろいろと伝聞して現代にいたる、ということは一致しているようです。
【住所】群馬県吾妻郡嬬恋村新鹿沢温泉
【TEL】0279-98-0003
入り口のウェルカム看板に自分の名前を確認してなんだかくすぐったい気分になったところで、その横の立派な角を生やした鹿のはく製が目線を投げかけてきます。『あたくしが教えてあげた温泉です』とアピールですね。
玄関入るとすぐ正面、フロントのむかいにこちらもお湯を教えてくれた薬師如来像をまつってあります。
館内図 画像横向きですみません。晩霞亭という離れ数室をいれてもそれほど客室は多くなく16室くらい。外観からはもっと大きい宿の雰囲気だったので意外です。お食事処は一階なので階段昇降したくない人は一階客室おすすめしますが、温泉は2階でエレベーターないのでいずれにしろ階段必須です。
客室 トイレ付き
本館和室または和洋室、トイレありのプラン。当日通されたのは8畳+広縁の客室。2名宿泊、2食付きで12,650円+入湯税。窓からは四阿山が見えます。
広いスペースをとったカーペット敷きの踏込みには洗面台とウォシュレットトイレと
お荷物入れと称した大きいスペース。おそらくお風呂場だった場所をつぶしたのでしょう。
お茶菓子は豆煎餅
温泉タオルはカラーの縁取りをしたもの。温泉名は印字されていませんでした。
古い建物の古い客室、経年劣化は隠せないけど清掃は十分。可能ならば踏込みのカーペットはがしてフローリングとかにしてほしいところ。カーペット苦手なので。
客室にはWiFiがとんでませんでした。場所柄ビミョーに4G自体も入りずらいのでがんばって導入してほしいところです。今後に期待。
夕飯 個室でいただく上州牛や岩魚
個室のテーブル席で。18:00、18:45開始から選択。お食事はスタンダードプラン。よほどのことがない限りオプションはつけません。だって食べきれないもんで。
最初のセッティングは八寸とお鍋のみ。すでに着火です。
ぐつぐつ上州牛の牛鍋、お好みで生卵つけて。
ふきみそ、つぶ貝のワサビ漬け、花豆の煮豆など
その後もお料理到来。群馬県のブランドにじます『ぎんひかり』などのお刺身、焼きたてのイワナ
炊き合わせ、タラの芽などの天ぷら
山菜ごはんとあさりのお味噌汁、デザート頂いてごちそう様でした。
最近、コロナ禍で宿泊時の夕食がほぼ全種どーん、のことも多かったのですが、できたての温かいものを提供してくれる夕食、丁寧な接客が印象に残りました。
朝食 和定食 なめこの入ったけんちん汁
朝食は食堂テーブルにて頂きます。7:30または8:00開始から選択。食堂の壁には歴史を記した写真が掲げてあり興味深い。
最初のセッティング、サラダ、焼じゃけ、卵焼き、とろろ、納豆など。
お味噌汁ではなく大きいなめこの入ったけんちん汁に火をかけ温めて頂きます。美味しい。
最後にヨーグルトとコーヒー、ごちそう様でした。
さあ、肝心の温泉へ
新鹿沢温泉 鹿鳴館 宿泊記②かけ流しもある大浴場 温泉編【群馬】