吾妻屋の源泉かけ流し温泉めぐり
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高湯温泉 吾妻屋 宿泊記①お宝並ぶロビー~客室編【福島】温泉、湯船が複数個所、チェックイン時に用紙を渡して説明してくれます。
左上、最も離れている露天風呂『山翠』に入れるのは日の出から日没までと制限厳しめ。宿泊棟からも近い貸切露天風呂『風雪』は22時まで。内湯は夜間も入浴可能とのこと。内湯の予約制貸切風呂もチェックイン時に時間指定しておきます。
内湯 男・女別、貸切内湯、露天風呂山翠 男・女、露天貸切風雪x3 で合計8つの浴槽あり。
温泉棟、内湯の前には浴衣・バスタオルのストック潤沢にあり。湿ったりで気持ち悪くなったら交換していいそうでうれしい。
温泉分析表から(平成26年5月)
源泉名:湯花沢3番
泉質:酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)
源泉:49.1℃
pH:2.6
湧出量:84.1L/min(自噴)
溶存物質1.155g/kg、成分総計1.659g/kg
内湯も露天も同じ分析表が張ってあり、湯温は42℃とのこと。もちろん加水・加温・消毒なしの源泉かけ流しです。
露天風呂 風楽
内湯のある建物から出て、山手の方へ。右手のなんだか立派な古めかしい立派な建物は 憩い処『山露庵』と説明書きはありましたが使われていませんでした。左奥には貸切露天風呂『風楽』。右に進むと露天風呂『山翠』。
雪・月・華と名付けられた貸切露天風呂。空いていれば予約なしで入れます(22時まで)。サンダルを外に脱いで中から鍵をかけるだけ。予約したり、鍵をとりにいったりしないで済むのでこの方式はラクちん。扉をあけたらすぐに清潔な脱衣所になっています。
▼『花』 桶をおいただけのシンプルな湯小屋、ただただお湯を楽しむだけ。
▼『月』
▼『雪』
湯船の大きさは同じくらいなのかもしれません。乳青色の温泉が一人でも存分に楽しめます。
露天風呂 山翠 男・女湯
まだ雪が残る中、温泉が通るほかほかした歩道をぬけてたどり着いた山翠の脱衣所。男女別になっています。入れ替えなし。日の出から日没まで。照明類一切ないので、日照時間にしか入浴無理な造りになっています。
脱衣籠4つほど、清潔な脱衣所。
女湯へ 洗い場も上がり湯の真水も一切なし。すっかり落葉した樹々に囲まれる乳青色の美しい岩露天風呂。
すでに湯の花がべっとりと付着した湯口から絶えずドバドバ投入。なめてみるとすごく酸っぱい。ずっと含んでると歯が溶けてしまいそうな感じがするくらい。
あふれたお湯は奥の排出口から贅沢に捨てられ、川になって流れ出ていきます。
至る所、湯の花べっとりと。がしがしに析出してたりも。
「案内用紙の写真の方が大きく見えるんですよ、カメラマンがこうして、こうやって寝るように写真をとったので…」とわざわざ女将さんの説明あり。写真と違うっ!て文句言う人がいるのかしら。めんどくさいこと。
ツレが撮った山翠の男湯。大きさはあまりかわらないかな。同じように岩露天からの雪見風呂。
この露天風呂山翠は風情あり青みがかった乳白色のお湯も美しくて上がるのがもったいないほど。でもそれほど長湯できないのでまた後程つかりに行きましょう。欲張るとクラッとしてしまいます。
山翠への斜面の近くに藁で覆った源泉からの温泉配管パイプあり。パイプの上だけ完全に雪解けしている。管理するの大変だろうなあ。
先日NHKで『美の壺』の再放送がやっていました。タイムリーでちょうど吾妻屋さんの山翠がでてきてましたが、湯守のご主人、冬でも隔日で源泉のお世話しに行くそう。湧出時には透明だったお湯がいい塩梅の温度と濁りになるって技というか芸というか。
内湯 古霞 男・女湯
内湯のある建物自体、ぴかぴかに新しくおそらく改装してそれほど年月も経っていない感じ。内湯は男女に別れ、夜間でもいつでも利用可。脱衣所も広々、新しく清潔。
湯量も多いけど、湯気がすごくて写真はこれが限界。あまり換気が十分な湯屋ではないのでちょっと息苦しくて苦手なタイプ。やっぱり露天がメインだな、ここは。
洗い場は3か所ほど、シャワーもあり。備え付けのシャンプー類は『秘湯くまざさ』シリーズ。新しい湯屋だけど蛇口周りはすでにこんなに変色。おそるべし硫黄パワー。硫黄泉はカラダにいいのだろうか、害なのだろうか、と硫黄泉に入る度に頭の中で問答が始まってしまうのはわたしだけでしょうか…
硫黄泉につかった後は上がり湯をしたいのですが露天風呂にはなし、というわけでなんどもこの内湯を利用しましたが、一度も誰にも会いませんでした。スゴイ。
内湯 貸切風呂
貸切風呂(内湯)を40分貸切で利用できます。チェックイン時に時間指定して申し込み。時間になったらフロントまで鍵をとりに行きます。
岩の配置こそ違うけど女湯と同じ感じで湯気モクモク。湯船は一回り小さいでしょうか。
湯口からはドバっと。
シャワー等の洗い場もあるのでご家族で利用するのにはよさそう。
客室10室に対して湯船が男女含めて計8カ所(でも男風呂には入れないから正確には6カ所というべきかもしれません)。硫黄泉で長湯も大してできないので混むこともなく、貸切露天風呂も大概どこか空いているという贅沢ぶり。酸性のパンチがあるお湯ですが、一方すべっとした感じもあり。ちょっと剥けているのでしょうか。いろいろな湯小屋の湯めぐりに忙しいのがうれしい温泉でした。
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高湯温泉 吾妻屋 宿泊記③豪華なお食事編【福島】