エイフマン・バレエ『ロダン~魂を捧げた幻想』at 東京文化会館大ホール

Eifman Ballet Rodin~Her eternal idol

上野の東京都東京文化会館へ行ってまいりました。バレエ初心者の備忘録。

カミーユ・クローデルと言えば、映画『カミーユ・クローデル』のイザベル・アジャーニ、あのころのアジャーニは狂った女ばっかり、でも可愛かった、なんて思いながら劇場へ。

エイフマン・バレエ ロダン

座席からの見え方 1階右サイド11列目

この会館はロケーションが非常によい。国際フォーラムも天下の東京駅の近くで便がよいけど、東京文化会館はさらに上野駅の目の前、しかも大きい上野駅なだけに閉演後の駅混雑が全くない。ホール内部も彫刻が張ってアリ素敵、テンションが上がります。ただ、古い施設だからなのか椅子が狭い、縦も横も。そこが難点。

オケはいないけど、オケピがそのまま残った舞台。なのでたとえ一列目に座っても舞台までは結構距離がある。このホールの一階座席はすり鉢状に広がる感じで、中央S席エリアも10列目あたりからだと傾斜も十分。サイド席はどの席も傾斜たっぷり。

今回座ったのはサイドR11列目、ステージ上手が一部見きれるけど、ほぼ支障ないレベル。傾斜しっかりで観やすかったなー(オーチャードホールと比べてる)

2階、3階のサイド席は結構見にくかったり見きれるところがあるので要注意です。

上演時間

第一幕 45分/休憩 25分/第二幕 50分

 

感想

長身のダンサーを捏ねたり曲げたりして彫刻をつくる。並外れた柔軟性や身体能力をもったバレエダンサーだからこそできる人間彫刻。人間の体はあんなに変幻自在に折りたたまるものなのか。しかも美しく。踊るだけではなくこんな使い方があったとは。手足の長い容姿に恵まれた団員を使うエイフマンだからこそできる発想。

流れるような美しさ、場面展開も早くスピーディー感もあって50分くらいの上演時間はあっという間。というか、観客も演者もこのくらいが限界でしょう。彫刻だけでなく、発病して闇に襲われていく感じ、渦に巻かれるように病に引き込まれていく様子、机で待つ女、どれも印象深い。

群舞はロシアっぽいというか古典的な感じ。実際に照明も明るくなるし(=目が覚める)、舞台のトーンを変化させる観客サービスなのかな。とくにフレンチカンカンあたりは。

特別録音を利用します、と記載してあったので生オケではないのは承知済み。でも、音源が悪いのか設定が悪いのか、音響がいまいち、こもった音で立体感ゼロ。せっかくの東京文化会館を使っているのだから、もう少しどうにかならないのでしょうか。体育館でやっているのではないのですから。

カテコでエイフマンをリュボーフィ・アンドレーエワが迎えに行く場面があったが、妖精にたぶらかされる中年おっさ…にしか見えなくって…ごめんなさい。そのくらいアンドレーエワが優雅だということです。で登場したエイフマンはニコニコとうれしそう。なにかのカメラ、それも複数台入っておりました。NHKでやるかな?

【チケット代】A席 11,500円 期限が迫っているためか、ネットで割引中

エイフマンバレエ ロダン

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