鳴子温泉ゆさや旅館 宿泊記③お膳で頂くお食事編【宮城・鳴子】

ゆさやのお食事

前回、温泉編まで

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お食事は客室で頂きます。食堂、レストランや個室でのお食事が主流の昨今めずらしい。

お食事に先立ち、これから食事の用意に向かうとの電話が仲居さんからかかってきます。「おばんでございます。」とはじまった電話に直ちに反応できませんでした。ああっ、えっと、と動揺。まだまだ未熟者です。次回チャンスがあったらおばんでございます、と返答してみたい。

夕食 暑い季節の冷製仕立ても

お食事の準備開始。物腰の柔らかい電話の仲居さんが来て座卓を端に寄せて、並べてくれたのはお膳。お膳で食べるお食事なんていつぶりだろう。宴会なども最近はテーブルだしね。ただ、この日は客室に余裕があったためかテーブルで頂くことも可能だった様子。椅子席でないとどうしても厳しいヒトは一度相談してみるといいかもしれません。

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

お品書きはありますが、お膳並べた時点で一品一品説明してくれます。左の一人鍋はあい鴨の山菜味噌焚き鍋。予約時に数点のお料理、和牛しゃぶしゃぶなどから事前チョイスです。

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

正面のお膳には梅酒、水貝風のお造り、カツオのたたき、鋳込みトマト と暑い時期に合わせた冷製の品が並ぶ。

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

前菜と鮎の塩焼き

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

春巻きの皮を揚げた器に入れられたサラダ、手前のドレッシングをかけて頂きます。右手前はじゃが芋冷製スープ。

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

色鮮やかだなあと思ったら食用花。花の彩りが華やかだねえとツレを見るとすでに春巻きの器ごと全て食べ終わっていた…。板さんごめんなさあい、作り甲斐のない客で。

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

あとからやってくる揚げ物:穴子の梅肉衣揚げ、じゅんさいのお吸い物

鳴子温泉 ゆさや旅館 夕食

お櫃でやって来たご飯は新生姜ごはん。香りよく美味しくたっくさん食べた後なのに箸がすすんでしまう。デザートはブルーベリーシャーベット。

箸置きになって喜んでるこけしを見ながらいただく季節感のある丁寧に作られたお食事、ごちそう様でした。

鳴子温泉 ゆさや旅館

おしながき

鳴子 ゆさや旅館 夕食 おしながき

食べ終わったお膳は何段も積み重ねられて片付けられてゆきます~。ドラマで新人仲居さんがいびられるお膳タワーだわ。ごちそう様でした。

 ゆさや旅館 夕食

でも、年配の方に、上げ膳据え膳してもらうのってちょっと気が引けるんですよね。このまま座ってていいのかしら…なんて。オロオロしてしまう。

お膳がなくなったらどこかから運んできた布団を(この客室に押入れがない)敷いてもらいました。

朝食

同じく朝食も客室で。なので食事の30分前にお布団を上げにきてしまいますので二度寝はできません。

朝食もお膳で。大きなお椀にはしじみがたっぷり。右の真ん中はほんのり甘い豆乳にうかぶ湯豆腐。飲み物はりんごジュースをチョイス。

ゆさや旅館 朝食

お椀の陰に隠れたメインの焼き鮭

ゆさや旅館 朝食

朝食は白飯がお櫃でやってきます。

ゆさや旅館 朝食

お食事後には珈琲を部屋まで持ってきてくれました。美味しい。

鳴子 ゆさや旅館 コーヒー

また行きたい歴史感じる気配りのお宿

チェックアウト会計時に「お食事はお口に合いましたか?お湯はいかがでしたか?」などと大旦那さんからの声かけ。お湯、お食事含め接客にに自信がないと口にできませんね。なんだか、こういったことを聞かれるの久しぶりかも。そういえば海外ではホテルやレストランでよく聞かれるけど、日本のお宿ではあまり口にしないかもしれません。温泉や食事はもちろんのこと丁寧な接客、手入れのされた建物に大満足の一泊でした。ヒラっとしたスカートを履いた優美さ漂う佇まいの大女将さんにも見送られて出立。随所に気遣いのあるお宿でした。〈2021年9月〉

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