田沢温泉 湯元 和泉家旅館に泊まってみよう
いい温泉は好きだけど、あつい温泉はニガテ。そんなわけで、今回はすこしぬるめのお湯を楽しもうということでこちら田沢温泉に。上田地域にはほかにも魅力的な温泉郷がいくつもあるので迷います。
田沢温泉といえばますや旅館も有名ですね。一度は宿泊してみたい、魅力的なクラシカルな建物ですが、トイレなし客室にいまいち気がのらなかったので今回は和泉家さんに決定。
こちらの和泉家旅館、電話でしか予約できないので自分にとってはややハードルが高いのです。電話しようかな、と思うと今はチェックアウトくらいだなあとか夕食時だなあなどと思い、時間をずらして後で電話しようと思っているとあっと言う間に21時すぎてしまい翌日に持ち越し。そんなポンコツを二日ほど繰り返し、やっと電話。みなさんもそういった経験ありませんか?お電話に出られたのがおそらく大女将さん、感じよい対応に一安心、運よく空室もあり宿泊に至りました。
田沢温泉 和泉家旅館
【住所】長野県小県郡青木村田沢温泉2695
【TEL】0268-49-2017
猫がお迎え お殿様も宿泊した歴史あるお宿
有乳湯の裏に位置する敷地、駐車場に到着するとちょこんと猫がお出迎えしてくれました。あらまあ、かわいいにゃんこ、と思ったら背後にわらわらと仲間が潜んでおりました。
さて、この写真に何匹いるでしょうか。→なんと6匹も潜んでます。
そして、番犬ならぬ番猫は入口に陣取り侵入者を見張っているというよりも、飼い主さんの登場を待ちわびています。スーッと上手に網戸開けて忍び足で侵入するのも目撃してしまった。
お宿の廊下に古い図面の掲示、大正8年の建て替え時に取り壊した建物の間取り図だそう。上田藩のお殿様が入浴・宿泊できるように指示がありそのように建てたんだんだそう。この庭園の池の姿、今もなお現存していました。すごい。きれいな図面はぜひ現地でご確認ください。
客室 和室 こぶし
寡黙な雰囲気のご主人がチェックインからほぼ全て接客担当。客室までの案内についていきます。2階建ての小さいお宿、もちろんエレベーターはありません。樹木の名がつけられた客室、二階に6室ありました。お食事と温泉は一階、一階にも客室あるようなので、階段昇降避けたい方は相談してみるといいかと思います。平面で移動できるはずですので。
宿泊した客室は二階のこぶし。こぶしの花の木彫り表札が美しい。
当日は他に二組ほど、静かに過ごすグループだけだったので気になりませんでしたが、隣室のボソボソと会話する声は聞こえます。部屋で酒盛りしたいようなヒトには不向き、静かにお湯を楽しみゆっくりと過ごしたいヒト向きです。特に夜間、公衆浴場の有乳湯が終了すると周囲が無音になり静寂となるので、館内の音が響きます。11,000円(税込)/人+入湯税。電話予約のみですが、カード利用可です。
お布団はすでに敷いてあるスタイル。いつでもゴロゴロできます。踏込みと前室を大きくとってあり狭いスペースではありません。お布団敷きっぱなしスタイルですが、お食事時にはお湯や急須の確認をしてくれます。というわけで夕食時に荷物を広げっぱなにしておくと恥ずかしい思いをします→ええ、しました。
客室内でのWi-Fi利用にルーターを貸し出してくれたのでサクサク問題なく接続。和泉家旅館のHPにある『全室光インターネット可、無料貸し出しWifiルーターあり』の文言通りです。
この”Wi-Fi完備です”の文字にかつて何度騙されてきたことか。客室によってつながりませんとかなんとか。あのホテルもあの宿も…。そんなわけで最近は期待半分でお宿に向かうようにしているのですが、その点、和泉家旅館に嘘偽りなしでした。
当日は温・冷ともに不要でしたがエアコンあり、空の冷蔵庫、金庫も完備。
窓から見えるのはますや旅館。お客さんと目が合っちゃうのかしら…なんて思っていましたが客室窓から真正面の部分は使われていないエリアだったようで、人気は感じませんでした。
温泉タオルは名入り。
お茶菓子は手作りクッキーです。
洗面台も広々、横の扉はユニットバス。温泉有るので全く利用しませんでした。
客室内のティッシュケースもゴミ箱もこぶしの花でお揃いでステキ。よそのお部屋もきっとお揃いなんだろうなあ。
さあ、浴衣に着替えて温泉♨へ~
田沢温泉 和泉家旅館 宿泊記②ぬるすべかけ流しの温泉編【長野・青木村】